晩春から初夏にかけて、小枝の葉のわきから伸ばした長い柄の先に、釣り鐘形の白い花がぶらさがって枝いっぱいに咲き、花が終わると緑白色のかわいい実が枝に垂れます。
5月7日の誕生花は、新緑の中でさわやかに咲くひときわ美しい花、エゴノキ。
花(木)の名は、実を口にするとえぐみがあることから名づけられました。
エゴノキは虫や動物の食害から身を守るエゴサポニンを実に含み、かつては川に流して魚をとったり、石鹸の代わりに洗濯に用いたりしたそうです。
花言葉「壮大」は、新緑の葉の中で枝を埋めて一斉に咲いて、甘く香る白い清楚な花を下から見上げた印象からつけられたのでしょう。
エゴノキの花が恥ずかしそうにうつむいて咲くのは、花粉を効率よく運んでくれるハチを選び、怠け者で脚力の弱いハナアブやハエが花にとまれないようにしているのだそうです。
実は色づかないで熟して皮がむけ、硬い種子がむき出しになってぶらさがり、目立たなくても気づいてくれる賢いヤマガラだけを誘って、種子を運んでくれるのを待っています。
ご近所の駐車場のわきに植えられた園芸品種のエゴノキも大きくなって、ピンクのうつむく花や鈴なりの実を下から見上げられる日がくるでしょう。
エゴノキ科エゴノキ属、耐寒性落葉小高木、原産地:日本、中国、朝鮮半島別名:ロクロギ、チサ、チシャ
エゴノキの花言葉:壮大。
エゴノキの誕生花:5月7日
流通時期:つぼみのついた苗木を春に見かけます。
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