春に、ゆるやかに曲線を描いた茎についた長楕円形の葉のわきから細い花柄を出して、白いベル形の花が1~2輪、淡い緑色の花弁の先を6つに少し開き、垂れ下がって咲きます。
5月23日の誕生花は、春の若芽と秋の根茎を食べる山菜、アマドコロ(甘野老)。
花の名は、地下茎(根茎)がヤマノイモ科の苦みのあるトコロ(野老)に似ていて、甘みがあることから名づけられました。
トコロ(野老)は野原の老人の意味で、ひげ根がついた曲がった地下茎を老人に見立ててつけられたそうです。
アマドコロは山野に自生する緑の葉と、葉に斑が入る観賞用の品種があります。
花言葉「小さな思い出」は、春に山菜取りに入った山野で葉に隠れるようにひっそりと咲く可憐な花からつけられたのでしょうか。
花言葉「元気を出して」は、地下茎が滋養強壮や疲労回復などに効果があることからつけられたのでしょう。
早春の若芽はてんぷらやおひたしなどに、秋に葉や茎が枯れて掘り上げた地下茎は薄切りにしてかき揚げや煮もので味わい、乾燥して煎じたり、ホワイトリカーにつけたりして飲むそうです。
植物園の立て札にアマドコロと書かれていなければ、庭の同属のナルコユリと思ってさっさと通り過ぎてしまうほど、清涼感のある斑入り葉や花の姿がそっくりでした。
アマドコロとナルコユリの違いは茎をさわってみて、角張っている(稜がある)のがアマドコロで、茎の断面が丸いのがナルコユリだそうです。
ユリ科アマドコロ属、耐寒性多年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国
アマドコロ(甘野老)の花言葉:元気を出して、心の痛みの分かる人、小さな思い出。
アマドコロ(甘野老)の誕生花:5月23日
流通時期:ポット苗を冬~早春に見かけます。
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