春に、まっすぐ伸びた茎についた縁にギザギザが入った葉のわきに、ラベンダー色の小さな唇形の花が次々と咲き、花が咲き終わると茎がつる状になって地を這うように長く伸びていきます。
5月28日の誕生花は、ヨーロッパ原産の斑入り葉のグレコマの仲間、カキドオシ(籬通、垣通)。
花の名は、垣根通しが転嫁(てんか)したもので、花後に長く伸びたつる状の茎が地をはって垣根をくぐり抜けて向こう側に入っていくことから名づけられました。
別名のカントリソウ(癇取草)は、江戸時代に全草を乾燥し煎じて、小児のひきつけや熱、疳の虫(かんのむし)の特効薬として用いられていたことからつけられています。
花言葉「享楽」は、お金(銭)のような形をした葉を連ねて、つるが思いのままにどこまでも伸び広がっていく姿をたとえたのでしょう。
全草を乾燥したカキドオシの生薬名は連銭草(れんせんそう)と呼ばれています。
以前よく道ばたなどで見られたカキドオシ(籬通、垣通)は最近姿を消していましたが、昨年植物園の山を開いた斜面で、久しぶりにかわいい花を咲かせているのを見つけました。
吊り鉢の白い斑入りのグレコマ バリエガータは長く伸びて地に届いたつるの節から根をだし、斑がなくなったり、斑入りになったりしながら庭に広がっています。
斑がなくなった姿は植物園のカキドオシによく似ています。
シソ科カキドオシ属、耐寒性ほふく性多年草、原産地:日本、中国、シベリア別名:カントリソウ(癇取草)
カキドオシ(籬通、垣通)の花言葉:楽しみ、享楽。
カキドオシ(籬通、垣通)の誕生花:5月28日
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