晩春から初夏に、粗いギザギサ(鋸歯)のある長卵形の葉のわきや茎先に、白や淡い紅紫色の釣り鐘形の花が数輪ずつ、うつむいて咲きます。
6月10日の誕生花は、いにしえに子供たちが捕まえたホタルを入れて遊んだ花、ホタルブクロ(蛍袋)。
花の名は、昔子どもたちが蛍を入れて遊んだことからという説と、かつて火垂(ほたる)と呼ばれていた提灯(ちょうちん)に似ていることからという説があります。
別名のチョウチンバナ(提灯花、提灯草)、アンドンバナ(行灯花)は、花に入れた蛍が出す明かりの様子からつけられています。
ホタルブクロの学名Campanula punctataは、属名がcampana(小さな鐘)で、鐘形の花から、種小名のpunctata(斑点のある)は花弁の内側の斑点からつけられています。
ホタルブクロはカンパニュラの仲間で、花言葉はギリシャ神話のカンパニュラの話からきています。
花言葉「熱心にやりとげる」は、ギリシャ神話のオリンポスの果樹園で、黄金の林檎が盗まれないように監視していたカンパニュラの仕事ぶりからつけられています。
盗賊を発見して銀の鈴を打ち鳴らしたカンパニュラは驚いた盗賊に剣で刺され、果樹園の見まわりに来たドラゴンに発見されたときには、銀の鈴を固く握ったまま息絶えていました。
花神フローラはカンパニュラの花言葉どおりの「忠実」な仕事ぶりをたたえ、釣り鐘の形をした美しい花に変えたそうです。
花言葉「悲しい時の君が大好き」は、里山や山地の林や森に抱かれてつつましやかにひっそりと花開く釣鐘形の姿を現わしているのでしょうか。
淡い紅紫色の一重のホタルブクロは、ガーデニングを始めた頃に育てていた白やピンク、濃い紅紫、赤、萼が花弁化した二重咲きの名残の花で、今でも細々と咲いています。
花友達のお宅では、白いホタルブクロが生き残ったそうで、毎年清楚な花を見せてもらっています。
キキョウ科ホタルブクロ属、耐寒性多年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国別名:アメフリバナ(雨降花)、チョウチンバナ(提灯花)
ホタルブクロ(蛍袋)の花言葉:愛らしさ、誠実、忠実、正義、熱心にやり遂げる、悲しい時の君が大好き。
ホタルブクロ(蛍袋)の誕生花:6月5日、6月10日、6月24日、6月27日、11月21日
流通時期:ポット苗を秋~春に見かけます。
みちのくふるさと便
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さんにあります。
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