初夏から秋に、よく枝分かれした茎の節と節の間や葉のわきから伸びた細長い花枝に、先が5つに深く裂けた白い小さな花が数輪ずつ咲き、緑の実が次々と熟して黒くなります。
7月17日の誕生花は、白い花が結ぶ黒い小さな実、イヌホオズキ(犬鬼灯、犬酸漿)。
花の名は、ホオズキに似ているけれど役に立たないことから、似て非なる物、役に立たないという意味のイヌをつけて名づけられました。
イヌホオズキは古い時代に渡来し、ソラニンなどのアルカロイドを含む毒草ですが、開花期の全草を天日で乾燥した生薬は解熱や利尿などに利用されています。
花言葉「嘘」「嘘つき」は、子どもたちが口の中で鳴らして遊ぶ真赤なホオズキと違って、黒い実が萼(がく)に包まれず、毒があることからつけられたのでしょう。
花言葉「真実」は、役に立たないという名の由来とは別に、民間薬として利用されていることからきているのでしょうか。
イヌホオズキは黒い実につやがありませんが、数年前から畑や道端、空き地などで、実が黒光りして目を引くイヌホオズキをよく見かけるようになりました。
イヌホオズキの仲間には、南アメリカ原産のオオイヌホオズキ(大犬酸漿)、北アメリカ原産のアメリカイヌホオズキやテリミノイヌホオズキなどがあります。
アメリカイヌホオズキには花言葉「汝を呪う」「男への死の贈り物」がつけられています。
ナス科ナス属、非耐寒性一年草、原産地:日本、熱帯~温帯地域
イヌホオズキ(犬鬼灯、犬酸漿)の花言葉:嘘、嘘つき、真実。
イヌホオズキ(犬鬼灯、犬酸漿)の誕生花:7月12日、7月17日
流通時期:―
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