晩春から夏に、横に広がった枝先に白い軟毛の生えた萼(ガク)に包まれたつぼみが集まってつき、たたみじわのある白い5弁花が次々と咲きます。
8月4日の誕生花は、ソロモン王の雅歌に詠まれた美しい半日花、シスタス。
花の名(属名)は、ギリシャ語のkistosで、古いギリシャ語の花の古名からきているそうです。
別名の午時葵(ゴジアオイ)は、午時(うまどき)の正午頃に咲く花がアオイ科の花に似ていることから名づけられました。
花言葉の「人気」「注目のまと」は、聖書に登場する花で、ヨーロッパでは数多くの品種が栽培されるポピュラーな花であることからつけられたのでしょうか。
それとも、葉や枝から抽出された聖書に登場する精油が深みのある強い香りで、芳香浴やアロマバス、化粧品の香料などに使用されていることからつけられたのでしょうか。
鉢植えのシスタス スノーホワイトは枝につぼみをたくさんつけて、朝11時頃に花を次々と咲かせては散って、散っては咲きます。
夜の窓の明かりに浮かぶ花は翌朝、まだ咲いているように見えますが、ちょっと枝を揺らすと、5枚の白い花弁がはらはらと散っていきます。
白い花弁の基部に赤い斑点のあるCistus ladaniferはビクトリア時代に半日花であることから速やかな死を象徴して、花言葉「私は明日死ぬだろう」がつけられていたそうです。
花色はピンク、紫、赤などカラフルな色もあるそうです。
ハンニチバナ科ゴジアオイ属(キスタス属)、耐寒性常緑小低木、原産地:地中海沿岸別名:午時葵(ゴジアオイ)、ローズオブシャロン、シストローズ、ラブダナム
シスタスの花言葉:人気、注目のまと。
シスタスの誕生花:8月4日、8月9日
流通時期:鉢植えを夏に見かけます。
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