晩春から初秋に、縁が波打つ長楕円形の葉をつけてまっすぐ伸びた茎先の節々に、花弁のない小さな緑色の花が長い穂になって咲き、緑白色の実がたくさんつきます。
12月4日の誕生花は、擬宝珠(ぎぼうし)のような形をしたかわいいタネ、ギシギシ(羊蹄)。
花の名は、京都の方言という説や、子供が茎と茎をすりあわせてギシギシと音を出させて遊んだことからという説、擬宝珠に似ているタネからのギボウシのボウが抜けたという説があります。
ギシギシの仲間には、明治時代にヨ-ロッパから帰化したナガバギシギシ(長葉羊蹄)やアレチギシギシ(荒地羊蹄)、エゾノギシギシ(蝦夷の羊蹄)などがあります。
花言葉「朗らか」は、田の畦や道端に生えていて、かつて子供たちが音を立てて遊んだことからつけられたのでしょうか。
花言葉「忍耐」は、冬の寒さを根生葉(こんせいよう)になって耐え、抜かれても刈られても葉を出して花を咲かせることからでしょう。
深く長く地中に伸びたギシギシの太い根は生薬の羊蹄根(ようていこん)で、高血圧や動脈硬化に効能があるとされています。
晩春に、花穂にも葉をつけたギシギシと、花穂には葉がつかないスイバ(酸葉)が側溝の道路わきのコンクリートの隙間から並んで花を咲かせていました。
ギシギシは6枚の萼(がく)からなる目立たない花が咲き終わると、内側の3つの萼が発達して縁に細かい鋸歯のある翼となって痩果を包んでいます。
タデ科ギシギシ属、耐寒性多年草、原産地:日本、北東アジア
ギシギシ(羊蹄)の花言葉:忍耐、隠れ話、抜け目のなさ、朗らか。
ギシギシ(羊蹄)の誕生花:1月17日、10月26日、12月1日、12月4日
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