晩秋から春まで、白い毛が生えた長楕円形の葉をつけてまっすぐ伸びた太い花茎に、ピンクや白、紫、赤紫などの花弁を重ねた花が甘く香りながら咲き続けます。
12月31日の誕生花は、ボリュームがあって強く香る豪華な花、ストック(八重咲き)。
花の名は、英名のstock(茎、幹)で、英名は花の茎が太くまっすぐ伸びて長いことから名づけられました。
別名のアラセイトウ(紫羅欄花)は、葉や茎に白い毛が生えていて、葉の手触りが毛織物の羅紗(ポルトガル語でラセイタ)に似ていたことから呼ばれた葉ラセイタが転訛したといわれています。
古代ギリシャから薬草として利用されてきたストックには、結ばれぬ恋人たちのさまざまな伝説があります。
花言葉「永遠に続く愛の絆」は、駆け落ち相手の恋人を失った青年のお話からきています。
スコットランドの美しいお姫様は好きでもない相手と婚約させられることになって、恋人と駆け落ちを決心し、吟遊詩人に変装して城の窓の下で待っている恋人に合図に花を一枝投げました。
お姫様は縄梯子をつたいおりましたが、誤って石畳の上に落ちてしまい、恋人を失った青年は吟遊詩人になって、花を帽子に刺してヨーロッパをさ迷い歩いたということです。
花言葉の「永遠の美」は、ストックの花持ちがよく、香りも長くつづくことからつけられています。
八重咲きのストックはおしべもめしべも変形して花弁になってタネをつけないので、一重咲きの花から採り、タネのだいたい半分ずつが一重と八重になるそうです。
晩秋の公園の花壇の一重と八重のストックは伸びたばかりの花茎につぼみと花をつけて、暖地では真冬も花茎を伸ばし、春まで枝分かれした花茎にたくさんの花を咲かせ続けます。
ストックは一重咲きにも花言葉があり、赤、白、ピンク、紫などの花色別に愛の花言葉がつけられています。
アブラナ科マッティオラ属、半耐寒性秋一年草、原産地:南ヨーロッパ別名:アラセイトウ(紫羅欄花)
ストック(八重咲き)の花言葉:永遠に続く愛の絆、永遠の美、豊かな愛。ストック(八重咲き)の誕生花:1月27日、12月31日
ストックの花言葉:逆境に変わらぬ誠、逆境に負けない誠、永遠の美しさ、愛の絆。ストックの誕生花:1月20日、2月9日、3月2日、5月6日、7月16日、7月24日
ストック(一重咲き)の花言葉:不変の愛、逆境を克服する力。ストック(一重咲き)の誕生花:2月26日、3月5日
流通時期:ポット苗を秋~冬に見かけます。
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