弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」

2017.11.30
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カテゴリ: 11月の誕生花
春に芽を出して、脈のある長楕円の葉を数枚つけてすっと伸びた花茎の先に、丸くふくらんだ大きな紅紫色の花を1輪、横向きに咲かせます。

11月30日の誕生花は、大きい花がみごとな日本の野生ラン、アツモリソウ(敦盛草)。

花の名は、花の唇弁が一ノ谷の戦いで、熊谷次郎直実に討たれた平家の若武者平敦盛(たいらのあつもり)の背負っていた母衣(ほろ)に見立てて名づけられました。

平敦盛は明治39年に発表された唱歌「敦盛と忠度(のちに青葉の笛)」で歌われています。

一の谷の軍(いくさ)破れ 討たれし平家の公達(きんだち)あわれ 暁寒き須磨の嵐に 聞こえしはこれか 青葉の笛 (作詞:大和田建樹、作曲:田村虎蔵)


花言葉「君を忘れない」は、花名の由来となった悲劇の主人公である敦盛をいつまでも忘れないと弔ったものでしょう。

花言葉「変わりやすい愛情」は、平家の栄華が長く続くことなく没落したことに、愛もまた移ろいやすいものとたとえたのでしょうか。


アツモリソウは寒冷地を好むランなので、暖地の庭では花を咲かせられませんでしたが、晩春の高山植物園のロックガーデンで、中国黒龍江アツモリソウの花が優美に咲いていました。

日本原産のアツモリソウは今では幻の花といわれています。


別名:エンメイコブクロ(延命小袋)

アツモリソウ(敦盛草)の花言葉:移り気、変わりやすい愛情、君を忘れない。

アツモリソウ(敦盛草)の誕生花:4月17日、5月30日、11月30日

流通時期:ポット苗を早春に見かけます。
園芸ネット プラス ​、​ e-フラワー ​さんにあります。

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中国アツモリソウ
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クリスマス寄せ植え
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Last updated  2017.11.30 10:30:04
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