弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」

2019.05.13
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カテゴリ: 誕生花のない花
初夏に、枝先の円錐状につけた花穂に、花弁の先が4つに裂けた白い筒状の小花がたくさん咲き、晩秋から冬にかけて、花後についた緑の小さな楕円形の実が黒く熟します。

誕生花のない花は、見た目は悪いけれど薬効のある実、ネズミモチ(鼠黐)。

花(木)の名は、熟した黒い実がネズミの糞(ふん)に、葉がモチノキ(黐の木)に似ていることから名づけられました。

別名のタマツバキは、光沢のある厚い葉がツバキ(椿)に似ていることから呼ばれています。


花言葉「名より実」は、ネズミの糞を連想させる印象のよくない実に強心、利尿作用などがあり、古くから強壮薬として用いられていることからきています。

名は名声や名誉などのことですが、黒い実がネズミの糞に似ていることよりも焼酎につけて滋養、強壮の薬用酒にするなど、薬効を選んだということでしょう。


昔はご近所の家の生垣や畑と家の間の垣根に、白い花穂や黒い実をよく見かけましたが、今では植物園で垣根仕立てのネズミモチを見るだけになりました。

ネズミモチの仲間に、イボタノキや中国原産の葉や実が大きいトウネズミモチがあり、園芸品種に、葉に黄色の縁取りが入る覆輪のものや細長い葉のホソバネズミモチがあります。

モクセイ科イボタノキ属、半耐寒性常緑低木、原産地:日本、朝鮮半島、中国、台湾


ネズミモチ(鼠黐)の花言葉:名より実。

ネズミモチ(鼠黐)の誕生花:―

流通時期:苗木を秋~春に見かけます。
ガーデンタウン ​、​ トオヤマグリーン ​、​ ガーデニングショップ四季の里 ​、​ 遊恵盆栽 楽天市場店 ​、​ 園芸ネット プラス ​、​ 季の香(きのか) ​さんにあります。

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Last updated  2019.05.13 10:30:08
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