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先日、ドロシーのクラスで、
暴力をふるわれた男子がいたことを書きましたが、
その子、なんと、転校してしまいました。
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あれから色々わかったことがあったのですが、
その男の子が、暴力をふるった子に対して、先に手を出したそうです。
もちろん、そうするにはきっと理由があったのでしょう。
それに対しての応戦が、お腹を蹴るという暴力でした。
周りの子が冷ややかな目を向けていたこと、
加勢するようなヤジを飛ばした子もいたこと、
それはきっと辛かったと思います。
でも、手を出し合ったのは本人同志、一対一です。
そして、翌日から学校に来なくなってしまい、
1週間も経たないうちに転校です。
何も出来なかったと言っていたドロシーたち(元・クラスメート)でしたが、
実は、何もしなかった訳ではなかったこともわかりました。
実は、次女はやめるよう言ったのです。
でも、「Kが好きなんだ~」等とからかわれ、
それ以上、強く言えなくなったのだそうです。
他の子も、かばうようなことはしたそうですが、
「なんでだよ!」等と言われて、それ以上言えなかったそうです。
それが「何も出来なかった」と言っていた事情です。
確かに結果的には何も出来なかったのかもしれません。
その事で、今も自責の念に苦しんでいます。
一番驚いたのは、担任から発表された転校の理由は、
「家庭の事情で」 だったそうです。
子ども達の誰もが、理由は教室で起きたことと知っているのに・・・
そのことについて、一切の説明も話し合いもなしです。
暴力をふるった子、ヤジを飛ばした子たちは、
「やった~、転校だって~」と笑っているそうです。
そこには何の反省も勉強もありません。
そして、止めきれなかった子たちの気持ちは放置状態です。
中学に入学したばかりだから、
こういうことは、サッサと消してしまって(転校させてしまって)
何もなかったことにしてしまおうといった大人の意図が感じられます。
確かに、今の時期なら、転校しても、学校にも馴染み易いでしょうし、
元々、同じ小学校だった子の殆どがその学校(転校先)に通っているので、
安心感もあるでしょう。
これ以上、心の傷をつけたくないという保護者の気持ちもわからなくはないです。
早い対応が望ましい、そうかもしれません。
でも、ある1日の出来事で、何事もなかったように、
何の説明も話し合いもなく、転校・・・
何が正しいとかはわからない。
でも、何だか、とてもやりきれない気持ちです。
その子自身、小学校の時から、同じようなことはよくあったそうです。
話しを聞くと、やはり協調性の部分で、その子自身にも問題はあるようです。
次女は、その子が転校先でもうまくやれるか心配だと言っていました。
そこでもうまくやれずに、またトラブルが起こったらどうするんだろう?と・・
その子自身にとっても、
お腹を蹴った子にとっても、
加勢した子にとっても、
止めきれなかった子にとっても、
ただ傍観していた子にとっても、
大事な経験、成長する機会だったように、私は思います。
ドロシーが今後、どんな答えを出すか、見守るつもりでしたが、
見守る間もなく、その子はいなくなってしまいました。
何もなかったことにして、本当によかったのかな?
その方がよかったのかな?
その子のことは、その子の親がよくわかっているのだろうし、
周りがとやかく言う問題じゃないけど、
その子にとって、この選択は、本当の意味で良かったのか・・・
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