東日本大地震の前日、私は「ヒアアフター」を観に行きました。
映画自体はさほど印象に残るものではなかったのですが、冒頭のシーンにはかなり心を揺さぶられました。
恐怖そして絶望。
映画をご覧になった方はお分かりだと思います。
そう、スマトラ島沖地震の時の津波を彷彿とさせる“大津波のシーン”
それはリアルで、私は言い知れないほどの恐怖と、そして絶望を感じてショックを受けました。
そしてその翌日、あの大地震。
生まれて初めての大きな揺れ。
映画と寸分違わぬ、実際の大津波の映像。
流され、壊れゆく街。
そしてその夜の、首都圏の交通マヒ。
夜になって動き出した地下鉄で帰宅の途についた主人。
でも、その地下鉄の最寄駅は、家から12キロ。
車で迎えに行った私が見たのは、夜中になっても黙々と歩き続ける人、人、人。
地球上すべての生物に危害を及ぼす恐れのある原発事故。
その後の計画停電に、品不足。
幸い、我が家は計画停電から外れていたものの、職場の人たちから聞いた停電の様子。
そして、ショッピングセンターでは、品物の無い空っぽの棚。
私の足元が崩れ落ちていく気がしました。
私が立っていた所は砂上の楼閣?
そしてその後の私の気持ち。
「いつどうなるか分からないのだから、美味しいものを食べて、好きなことをして」って、よく聞きます。
でも、少なくとも、今の私は、違うみたい。
どうせいつかこの世から去るのなら、それまでは、一日一日普通に暮らしたい。
料理、掃除、洗濯、普通に日常を送り、寝て起きて食べて笑って・・
家族といっしょに過ごしたい・・
皆さんはどう思っているのでしょうか?
2011年 ~手作り味噌~ 2011.02.06
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