FFいれぶんのへたれな小説とか

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January 13, 2005
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カテゴリ: 七番目の魔法塔
 膨大な魔力による炸裂音が、部屋の中を埋め尽くしていく。矢継ぎ早に繰り出される攻撃を、ツインは転がるようにしてなんとか避ける。
 ガーディアンの周囲を包む禍々しい光は、次第にその輝きを増していた。その奔流がガーディアンへと収束した瞬間、再び前方へと体を投げ出す。その次の瞬間、彼がそれまでいた場所へ光が突き刺さり、床を黒く焦がす。既に分断されたヒトとトコの二人も、その三条の光を避けることしか出来ないでいた。
 それはでたらめな力だった。敵の群れを一瞬にして焼き尽くす黒魔法の方がまだ品があると思えるほどに。
 それは魔法などではなかった。ただありあまる魔力を放出するだけの、非効率な攻撃。ただ問題は、その量が常識はずれなことだ。
 魔法は魔力を精密に編みこみ、その発動により導かれるイメージを精密に頭の中で構築する。それを成さずにただ魔力を放出したのでは、あっという間に空っぽとなるはずだ。放出される量、威力を見ても、それはただの一発もガーディアンに貯蔵された魔力の比ではない。伝説に謳われる稀代の魔道士達でさえ、こんな芸当が出来るかどうか。
(・・・打つ手が無いな)
 両手ににじむ汗を自覚しながら、ツィンは胸中で呟く。光の束をかいくぐり、何度か攻撃を試みてみたのだが、自慢の両手斧の攻撃はガーディアンを取り囲む魔力の壁に弾かれた。シーフの不意打ちすら無効化した防御壁を突破できそうな策は、どうしても思い浮かばない。
 再び閃光が走る。続いて起こる炸裂音。なんとか避けることは出来るが、それにも限界がある。
 ガーディアンはただ、逃げ回るこちらの姿を眺めていた。おそらく自分達を一瞬に焼き尽くすくらい、あの人形にとっては造作もないだろう。それをしないのは、部屋の設備を傷つけないようにするためか、転がりまわるこちらの姿を見て楽しんでいるのか、或いは、その両方か―――

『参ったね、これは』
「打開策でも浮かんだか?」
 ガーディアンに聞こえないくらいの声量で、答える。
『常識外れだけど、ガーディアンには違いない。なら、狙うは一つ』
「・・・なるほど、魔導球か。たしかにコアを破壊すれば・・・しかし、あの魔法壁はどうする?」
『忘れたのかい?トコさんは音痴だけど、実は吟遊詩人なんだよ』
 その言葉に、ツィンは苦笑する。たしかに防御魔法を無効化させるフィナーレならば、一瞬くらいなら風穴を開けてくれるかもしれない。
『・・・実はって、何よ~』
 ワンテンポ遅れてトコの抗議の声が聞こえてくるが、とりあえずそれは無視する事にする。
「問題は、詠唱する時間を奴がくれるかどうかだな」
『それは、僕がなんとかする』

「わかった。それで行こう」
『頑張るよ~』
 言葉を覚悟に変え、両手斧を握り締める。
 不確定要素は多い。だが、自分達なら出来る。
 足りない分の成功率を、信頼で埋める事が出来るのだから。





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Last updated  January 30, 2005 06:58:05 PM
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