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2010.12.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類


   「ノルウェイの森」(Norwerian Wood)の小説や映画を読んだり視たりして、実際のノルウェイというフィヨルドとマッチする北欧の森とのイマージィネーションのギャップは埋められるものだろうか。村上春樹氏は、ビートルズのジョン・レノンとポール・マッカートニー共作で1965年発売LP「ラバー・ソウル」に含まれた楽曲「ノルウェイの森」から小説の題名を引用した。ノルウェイのWood(木)は、英国では庶民の住む家に良く使われているらしく、歌詞の女性遍歴の内容からすると上流階級では無い庶民の娘(森)とのフランクな付き合いをイメージしているのだろう。  
   小説は、若い青年が屈折した関係の中での恋愛を、世情を越えブレルことなく誠実に追及するも、対象が失われた(亡くなった)段階でも、時間を掛けてその傷を癒し、想いを精算し克服の後、新しい世界へ飛び立つ恋愛話となっている。ビートルズの曲は、ジョージ・ハリソンがインド旅行から影響を受けたインド琵琶『シタール』が衝撃的な音色を醸し、忘れることのない曲として皆の脳裏に刻まれた。今回の映画化に当たり、仏系ベトナム人トラン・アン・ユン監督は、ビートルズ原曲の主題歌起用は欠かせないと踏んだのだろう。1年かけてザ・ビートルズ楽曲著作権保有者英アップル社と交渉を重ね、粘り勝ちで使用許諾を取得し、映画の中では効果的に「シタール」の音が響いていた。 
   今回の映画ではノルウェイ国の森、或いはWoodという単数系の「木」をイメージする様なロケ現場が採用されたのではと考えた。監督は兵庫県中部の神河町‘’砥峰高原‘’(とのみね)のススキの大草原を採用していた。吾輩の知る北欧ノルウェイの森や「木」の面影はどこにもなかった。確かに小説の題名は、ノルウェイ国とはビートルズ楽曲から廻り巡って関係しているが、小説の中身は全く関係ないのだから仕方ない。
   しかし、今年のノーベル平和賞選定をした気骨あるノルウェイ政府及びノーベル委員会の方々から連想されたど迫力と、村上春樹氏が、2008年イスラエル政府から権威ある賞を受賞内示を受けた際、パレスチナへのなし崩し占領地化や攻撃を非難して受賞拒否をするかと思いきや、受諾して授賞式に政府批判のスピーチをする態度がオーバーラップする。またジョン・レノンの没後30年忌12月8日と映画封切日が12月11日と近い日付に設定されたことで、映画での青年の再出発のシーンが、レノンが「ノルウェイの森」のように遍歴しながら凶弾に倒れる力強い生き方がダブってくる。そのような意味ではノルウェイの森が取り持つ、我らが捕鯨の友邦国であるノルウェイと温かい縁のようなものを、「映画ノルウェイの森」を視ながら感じるのだった。





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Last updated  2010.12.20 23:47:20
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