生存確認用になりつつある日記(仮)

生存確認用になりつつある日記(仮)

PR

カレンダー

コメント新着

Npapa @ どうでしたか? お友達 大丈夫だったのでしょうか? 今…
zencop @ あけましておめでとうございます(;^▼^A 今年もよろしくお願いします~♪
Npapa @ Re:お久しぶりです。(03/06) そういえば あけましておめでとう です…
沙和2489 @ Re:メリクリケーキ(12/24) 十分上手ですよd(^^) 彼と一緒に食べ…
やじさん上総ん @ Re:夕飯たべた。(12/24) 久しぶりの御飯のアップですね 相も変わ…
2008/11/29
XML
カテゴリ: 読書感想駄文
「二十歳の原点」の巻末の広告?作品紹介?で見かけた。
ちょうど文化人類学の授業で部落差別についてやってることだし、読んでみることにした。



明治時代、四民平等が形式的に実現した頃のお話。
被差別部落出身の主人公は、父の「隠せ」という言いつけを守って生きてきたが・・・。

導入が長かったけれど、父の葬儀が終わったあたりから話の続きが気になってしょうがなくなる。
素性がだんだんバレはじめ、周りの態度も変化してくる
で、主人公も自分の信念とか尊敬する猪子先生のこととかでいろいろぐるぐる悩んで
結局自分の素性を言うの?!言わないの?!ってハラハラ。

巻末の解説にあるように

根本的解決になってない気もしないでもないけど・・・。
でも、
著者もまったくのハッピーエンドとしては描いてないと思うんだよね。
最後のお別れのシーンで準教員が子供達を連れ帰ろうとするところとか
新天地を目指す希望あふれるエンディングに水を差して、やっぱり差別はいつまでもついてまわるってことを暗に示唆してみたり・・・
あとは自分で考えてくださいってことかね。

みんな当たり前のように「穢多=別の人種」って思ってるのが怖い。
明らかに悪役として描かれている人だけでなく、主人公の友人も「あんなやつらに高尚な学問は無理」とか「変なにおいがする」とか「変な肌」とか言ってるし・・・。
まぁ
今まで公然と差別の対象とされてきた人たちが、今日からみんな平等だよーとか言われてもねぇ。すぐには受け入れられないと思うけど。
同じ人間なのにね。偏見って恐ろしい。


うちの地元でもおじいちゃんたちは「部落」って単語を使うけど、それは単に「集落」って意味合いしかないみたいだし。
偏見も怖いけど、無知も怖いよね。
気づかないうちに誰かを傷つけているのかもしれない・・・。


以下、内容とは関係ないつぶやき。

自然の描写がとても巧み。

どのシーンで出てきたか忘れちゃったんだけど、月夜?雪の夜?もやが漂う夜?の描写なんだよね。綺麗。

漢字表記について。
読みやすく現代仮名遣いになってたんだけど、漢字はそのままだそうで・・・
さぁ、君はいくつ読めるかな?!(笑)

最早→もう
悉皆→すっかり   読めねーよww
何卒→どうぞ    まぁ、このあたりまでは意味的にわからんでもないよね。
就中→わけても   「就中(なかんずく)」って単語自体知らなかった;;
放肆→ほしいまま  「放肆=放恣」なんだね・・・知らなかったorz

あと、気になったのが
「同情」って書いて「おもいやり」って読ませるところとか・・・。
同情=思いやりなの?!なんかニュアンス違くない??


そういえば島崎藤村って、ロマン派から写実派?自然派?リアリズムだっけ??なんか転向したんだよねー。
ロマン派時代の作風が気になる・・・。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008/11/29 12:14:42 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: