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じょっちが、一作日の夜寝る前の布団の中で
「明日はグランド3周のかけっこなんだ。僕、1番にはなれなさそうだな。」
そうだよね~。外で遊ばないもん。いつもソファーでアニメとか見てるだけだし。
歩いたり走ったりする量は、同じ年頃の男子の平均からしたら半分…いえいえ十分の一にも満たないでしょう。かけっこが速いはずがないのです。
それなのに競争となると一番になりたいこだわりが根強くて、
本人は苦しいのでしょうね。
「オレなんか、どうせ役に立たないさ」と吐き捨てていました。 普段ボクって言うのに”オレ”を使っているところをみると、テレビか何かのセリフで覚えた言い回しらしいのですが、その言い方があまりにも切実で可哀想になりました。
「最後まで走ることの方が大切よ」「じょっちは運動が苦手でも、他にいろいろ良いところがあるでしょ」
そんなありきたりな慰めの言葉はみんな撥ね返されて、彼の憂鬱を軽くすることはできませんでした。私も、運動オンチで体育のある日は学校に行くのも嫌だったもんねぇ。じょっちの気持ちすごくわかるよ。
「ぼく、3位だった」と言うではありませんか。
ほんとうかなぁ、また嘘ばっかりと思いましたが…
「そう、よかったね」って言っておきました。じょっち、あまりにも悲しそうなんだもん。
何か一つでも自信が持てることがあればいいのになぁ。
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