マックの文弊録

マックの文弊録

2005.04.22
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明治のご一新の後、日本の桜までもがソメイヨシノに席巻されてしまったせいで、わが国の花見頃はパッと始まってスッと終わってしまう。

桜が終わった後の今頃美しいのはハナミズキだ。通勤の車窓や、会社近くの街路樹に、白や薄紅の折り紙で折った風車ような四弁の花が、皆で揃って律儀に上を向いて一斉に咲いているのは、なんだかいじらしい。

街角や公園で見かけるハナミズキは移民の子孫だ。明治になってわが国からワシントンDCにプレゼントしたソメイヨシノのお返しに、1915年、アメリカから東京市にお興し入れなさったのをご先祖様とする。ご先祖の記念樹は日比谷公園の一角に未だ健在でいらっしゃる。

花びらのように見えるのは実は総苞片で、本当の花は総苞片の真ん中に固まって押しくらまんじゅうしている。良く見るとそれぞれがちゃんと四弁の花弁と雄蕊を持って頑張っている。

ハナミズキの木は、老成すると枝が垂れる。しかし垂れた枝も先の方は一生懸命上を向く。上を向いた枝先に「花」が咲くから、老木の春はまるで豪華な燭台の用に見えて壮観である。

ハナミズキは花水木。別名をアメリカ山法師という。日本固有種のヤマボウシは、相対的に総苞片が大きく、色は白のみに限られている。又ハナミズキと違って、葉が出てから「花」が咲く。

だから緑の葉群れの上に白い十文字の花が沢山咲き上がっていく様子は、本当に坊さんの群れが緑濃い山路を歩いていくように見える。
下の写真は、去年の五月末に穂高町の碌山美術館の庭で撮ったものだ。





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最終更新日  2005.04.24 01:46:30
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