マックの文弊録

マックの文弊録

2005.07.15
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◇金曜日:旧暦六月十日 庚子(かのえ ね)盆、上弦の月

すだれに朝顔
このところ還暦を過ぎて尚、意気軒昂に社会で活躍されている先輩に、何人も続けてお目にかかった。皆さん半端でなく「大活躍」のご様子で、「お若いですねぇ」などといい加減なお世辞など相応しくない。
老いという概念自体に無縁でいらっしゃるようだ。

思うに四十歳を過ぎた辺りから物理年齢と精神年齢は乖離を始めるようだ。個人差が大きくなる。
ある人は、物理年齢は進んでも精神年齢は若いままだし、別の人は精神がどんどん老化していく。
五十歳代の半ばくらいになると、この個人差は無視できないほどに大きくなってしまう。
小さな声でボソボソ話す。周囲から孤立して自らの世界に閉じこもる。一つ事を始めると、他のことが目に入らない。新奇なことに近付こうとしないばかりかむしろ遠ざかろうとする。・・・・・

精神の不老長寿の秘密は、好奇心と想像力だと思う。
全ての精神活動が停止する「死」をゴールと考えれば、成長期を過ぎた精神はその活動速度を緩やかに落としていくはずだ。


好奇心と想像力の向かうところは「未知」である。「未知=未だ知らざる」「未だ」というベクトルは、今に発して未来を向いている。一切が停止する終焉を目指すものどころではない。
ね?だから不老長寿。

精神の容れ物が古びていくのは仕方がない。靴だって鞄だって長年使えば色は褪せるし皺もよる。しかし、好奇心と想像力が活発である限り、精神の老いはとめることができる。むしろ若返ることも可能だ。

郷里に住む僕の母親も、容れ物はやむなし、相当にくたびれていらっしゃるが、老いて尚好奇心旺盛である。とうに八十歳を越しているのに、パスポートの期限が切れたといって更に十年更新するんだと、何事も無げにおっしゃる。

先般来お目にかかるく機会を得た諸先輩共々、世の中にActive Seniorがどんどん増えれば、わが国も捨てたものじゃない。かなり面白いことになろうというものだ。





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最終更新日  2005.07.17 16:15:45
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