マックの文弊録

マックの文弊録

2005.10.31
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カテゴリ: 小言こうべえ
◇月曜日:旧九月二十九日 戊子; 世界勤倹デー、明治神宮例大祭
野紺菊
い いねぇ。こういう話は。
・・・・ま、これは又So what?かも知れないんですけどね。

僕 は、「工学系の人」というのは素晴らしいと思うんですよ。ま、・・・でも時々だけど。
工学というのは必ず「人間」との接点があるでしょ。
これは物理も同じですよね。
数学というのは抽象思考の最たるもので、そういう意味で数学科は理学部より文学部
にある方が適切だと昔から思っていた。
それは素晴らしい学問だとは思うけれど、好きか嫌いかという話になると嫌いでしたね。

味を云々する評論家のようなもんでしょ?
温泉の成分を分析すれば、その温泉が気持ち良いかどうか分かってしまうと吹聴する。これもその類だね。
周囲にうまい具合に石組みがあって、ちょっと隣の女湯の気配もうかがえる。
お湯に浸かってじっとしていると、鹿が顔を覗かせ、どうかすると猿までお湯に入りに来る。
それがその温泉の良さを演出するのだといっても、そういうのは所謂「理論」からは出てこない。

ま 、そこまでは行かないけど、物理は、「現実の自然」を検証対象と据えているから、その点が数学とは違う。

そして工学は、もっと明確に(当たり前だけど)「人間との接点」を重視する。その辺が純粋の数理モデルとは違うところですよね。

ずっと昔に何かの本で読んで感動したのは、工学で出てくる「遊び」の考え方です。
歯車でも、カムでも円滑に動くためには「遊び」という非論理的な要素が重要な役割を果たすのだと。

こういうのは嬉しくなりますね。極めて非東大的な考え方だ。

でも、そうは言ってもそういう「非論理的な職人モデル」に偏向するようだと現代の工学は成り立たない。

「職人気質の価値、居心地の良さ」と、経済原則に背中を押された「抽象的理論付けの価値」と。

I Tの世界も最近はそうなんですよ。
今までの20年くらいは、ITの世界は単純に技術革新の世界でしたね。
だから最初は人間の側からの需要に、ITの技術革新がどんどん追いつこうとしていた。だから不自由が自由に近くなるというので、新技術に追随していくのが必然だったのです。

ところが二~三年前から、メモリーの価格は破壊され、超大容量メモリーの搭載は当たり前になったし、インターネットが出現し、それが日常的に殆ど一般消費財の感覚で、当たり前に普及してしまった。

人間の要求と、それを支える技術基盤の水準が逆転してしまったんですよね。

だから今では、技術を追いかけるのではなく逆に、デジタルに人間本来のアナログの性向をどう融合させるかなんてことが課題になっているんですよ。
まだ余りこういう意識を持っている人たちはそんなに多いとはいえないんですけどね。

要 するに、囲炉裏端で岩魚を焼いて地酒を飲んで、「美味しいねぇ」というような世界にITは何をなし得るんだろうかって、そういうことを真剣に考える。まぁそういう面白い世界になってきたということなんですね。

なんだか支離滅裂だけど、色々な面で今までかっちりとルールが決まっていたのが、段々ばらけて来た。そういう局面で今までの「常識」が全方面的に試されるようになってきた。
そんなことがあるようですね。

数 理的に理想的なモデルが、実は人間にとっては「意味無いじゃぁーん」と一刀両断されてしまう。
逆に数理的には極めて不合理なモデルが「スゴイ!」となる・・・かもしれない。
そういうことかもしれません。

・・・こんな時間だから、無論健康な仕事人としては多少酔ってはいるのです。その勢いでこのメールをお送りします。
反論でもコメントでもくださいね。





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最終更新日  2005.11.03 16:13:41
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