鬼ムスメの目にも涙 ―介護初心者の徒然日記―

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2022.06.06
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テーマ: 転院(6)
カテゴリ: 介護
6月2日。

父、無事に転院できました。

いやぁ…一言でいうと、当日も大変だった。
何より、当日私がどうかなったら、話がイチからやり直し⁉︎と思うと、喉すら痛くなれない、その緊張感。(母も兄も、誰も同行してくれないから)
前日は、その緊張感と、準備で、寝るのが4時半すぎ。睡眠時間1時間半で、でも何とかなって、本当にほっとしている。


準備というのは、父に、久しぶりに会えて、そして、またいつ会えるかわからないから、父に伝えたいこと、してあげたいことを、思いつくままに準備したのだ。
思いつく限りは…できたかなぁ。

2ヶ月以上ぶりの父は、意外と変わらない感じで、ガリガリではあったけれど、肌ツヤもあるほうだった。
身体中、黒ずんで、ガリガリで、生者の面持ちでないかも…と恐れていた予想は、ありがたいことに、外れた。

保湿剤をつけて足をさすったり、

叔母2人に電話して、父の耳に当てて聞かせたり。

行きがけに、民間救急車の方にお願いして、マンションの前も通っていただいた。
人工呼吸器なのでストレッチャーで降りるのは危険とのこと、それは諦めたけれど、マンション前で、しばし停まってくださった。

車窓のカーテンを開けて
「お父さん! マンションだよ!マンションの前に停まってもらったよ!」
と耳元で言うと、

父の顔がくっと、窓のほうに動いた!

(期待のあまり気のせいかと思われそうだけど、あとで同乗の救命士さんもそうおっしゃっていたから、本当に動いたのだ!)

「きょうは部屋へは入れないんだけど、ベッドもそのままにしてあるからね。元気になって戻ってきてよ」
「いつも歩いた道だよ。あの黄色い花がいま咲いてるよ。また一緒に歩こう」

話しかけると、父の目に涙がたまった。





(↑ 保湿剤をつけて足をマッサージすると、皮膚がボロボロ落ちた。(シーツにいっぱい)
爪も伸び放題だけど、急性期病院だからしかたない。
でも、入院前にじくじくしていた足の傷はきれいになっていた!)



高速も使い、渋滞もしたので、1時間半。

転院後は容態が急変しやすいと聞いていたので(実際、知り合いの体験談からも)、ドキドキしていたけれど、3日たったが、いまのところ大丈夫そう。

父本人の体力と、民間救急車の方々と医師と。転院に向けて動いてくださったすべての方と。受け入れてくださった病院と。父を救けてここまで診てくださった病院と。
そして、神様。仏様。
当日、雷雨予報がズレて、晴れてくれたお天気。
すべてに、すべてに、感謝。


転院の道中は、あれもこれもやり、さまざまなことを感じ、とても密な時間を過ごした。
大切な大切な、1時間半。





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最終更新日  2022.06.06 21:55:25


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