まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2020.02.05
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カテゴリ: シロクロ!
「3年A組」や「あな番」や「ノワール」は、

今回の「シロクロ」にかんしては、
物語の構造がどうなってるのか、とても興味がそそられる。



この物語は、
さまざまな面が対称的な(あるいは裏表の)構造になってます。

「表の清野菜名」と「裏の清野菜名」。
「白黒のパンダ」と「グレーのコアラ」。

それぞれの表と裏は、たがいに反転してしまう可能性がある。

そして、佐藤次郎にも、
「法務大臣」と「ノーコンプライアンス」 (非法令遵守) という二面性がある。



パンダというのは、
もちろん「白黒つけること」の隠喩なのですけど、
同時に、自然界のパンダは、
「双子のうちの1頭を育児放棄する動物」として知られている。

だから、動物園では、
親に棄てられたほうのパンダを飼育員が育てます。

2頭の子供を代わる代わる育てさせる。

その意味でも、
レンとリコは「パンダ的」な存在であり、
山崎樹範と横浜流星は「飼育員的」な存在なのですね。
そこも隠喩になっている。



この物語の背景には、2つの事件があります。
「コアラ男の誘拐事件」と「川田家の放火事件」です。

「コアラ男の誘拐事件」には、
佐藤二朗と、白石聖と、田中圭、そして横浜流星の4人が関係してます。
「川田家の放火事件」には、
山口紗弥加と、清野菜名と、山崎樹範と、喫茶店夫婦の5人が関係してる。

2つの事件は、たがいに無関係だったはずですが、
横浜流星が山崎樹範のもとで精神医学を学び、
清野菜名に催眠をかけはじめたときから繋がりはじめた。
流星は、もともと放火事件のことは知らなかったはずです。

ただし、
清野菜名をミスパンダに選んだのが佐藤二郎 (あるいは秘書?) なのだとすれば、
彼は最初から2つの事件について知っていた可能性が高くなる。

一方で、
かりに山崎樹範がコアラ男なのだとすれば、
彼こそが最初から2つの事件に関わっていたことになります。

一体だれが2つの事件を結びつけているのか。
そこに焦点が絞られてきている気がします。



佐藤二郎と横浜流星は、はたして同じ目的を共有しているのか。
それとも敵対しているのか。
それも、現時点では大きな謎です。

彼らが取り組んでいる「シロクロ」の世直しは、
いつだって「グレー」に反転してしまう可能性があるのです。





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最終更新日  2020.09.19 19:10:27


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