まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2021.03.11
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最終回を前にして、

さらには、
碧、風雅、漱石、ゴンちゃんの4角関係。

そんな状況になってきました。

しかし、
そもそも、この物語は、
いわゆる恋愛ドラマって感じのものではない。
恋愛よりも、


というわけで、わたしとしては、
いわゆる恋愛ドラマらしい「決着」には期待していません。
もっとなにか別の着地のしかたがあるのだろうと思います。

ちなみに、
象印問題は回収されるのか?
これについては、
若干、放置される予感もある(笑)。



ドラマをまともに見ていれば分かることだけど、

たとえば、
「Mother」以降の坂元裕二が

「半青」以降の北川悦吏子も、
もはや「ロングバケーション」の作家ではありません。

いまの彼らが取り組んでいるのは、
ラブストーリーでもないし、ホームドラマでもないし、
自己実現のドラマでもありません。


恋愛が不可能な時代の物語であり、
家族が不可能な時代の物語であり、
自己実現が不可能な時代の物語だと言ったほうがいい。

それを形にすることの難しさもあるし、
それを受け止めることの難しさもあります。



実際、
そういう前提すらまったく理解していない、
馬鹿なドラマ評論家がいまだに多い状況もあります。

彼らは、今回の作品についても、
トンチンカンな思い込みから、
やれ「恋愛の価値観が古い」だの、
やれ「オタクへの理解が浅い」だの、
やれ「オタクだって米津玄師を歌うんだ」だの、
ほとんど意味不明な難癖というか、
八つ当たり的なルサンチマンをぶつけていました。

さらに、
途中で自分たちの見込み違いが露呈するやいなや、
こんどは「タイトルに偽りあり」などと、
ひたすらブーメラン的な空回りを演じていたのでした。

哀れというほかありません。



まあ、
坂元裕二の「anone」への酷評や、
野木亜紀子の「けもなれ」への無理解ほどじゃなかったけど、
いまだにネット界に無能な書き手の多い実情を晒した形です。

しかし、逆にいうと、
かつての日テレのハイクオリティな路線が、
このドラマでふたたび戻ってきた気もする。
すぐれた脚本が、
演出にまで冴えを与えていたようにも思う。

いままでのところ「ウチカレ」は、
脚本的にいうと、ほとんど捨て回がない。
強いていうなら、
第4話が捨て回だったかなあとは思うけど、
おおむね、一定のクオリティを持続させながら、
飽きのない物語を進展させていました。

演出的には、まったく不満がありません。
近年の日テレのダメっぷりが嘘のように、
ほとんど欠点なく、安定した質を保っていました。

最終回は、制作者を全面的に信頼して、
ゆっくりと楽しむつもりです。
よほどのことがないかぎり、
今季のベストドラマは「ウチカレ」になると思う。




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最終更新日  2021.07.13 17:11:58


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