まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2021.09.14
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シーズン2の放送が始まりました!

ならず者の男2人は、
ちゃっかり下宿人としてカスバート家に馴染んでいる…。



かたわれのネイトという男は、
一見すると若いイケメンなので、
マリラはのぼせあがって浮かれてるっぽいし、
アンも、彼と話がしたくて仕方ない様子です。

ネイトは、地質学者のふりをして、

村人たちをまるごと騙そうとしています。

騙すほうも悪いのだけれど、
バリー夫妻やリンド夫人をはじめ、
村人たちのほうも欲に目がくらんでいます。

アンも、ネイトの主張を信じて、
もしも金が採掘されてアヴォンリーが豊かになったら、
村を去ったギルバートを呼び戻せるのではないかと期待します。



そのギルバートは、
蒸気船の石炭夫として過酷な労働に従事しています。

プリンスエドワード島とカナダ本土を結ぶ船かと思いきや、


仕事仲間のセバスチャンという黒人は、
周りの白人から「トリニダード」と呼ばれていて、
どうやらカリブ海出身の奴隷の子孫のようです。

彼はギルバートに、
「白人には選択肢があるが、黒人には選択肢がないのだ」




カナダ (とくにアッパーカナダ) では、
かなり早い段階で奴隷制が廃止されていたので、
アメリカ合衆国から逃れてきた黒人も多くいました。

しかし、
けっして差別がないわけではなく、
最底辺での過酷な暮らしを強いられていたはずです。

おそらく当時のカナダ社会は、
上層にイギリス系の白人がいて、
下層にフランス系の白人がいて、
最下層に黒人や先住民がいる、という図式だと思います。

下僕のジェリーは、
白人とはいえ、フランス系ですので、
学校にさえ通うことができませんが、
代わりにアンからアルファベットを習おうとしています。

結局のところ、
詐欺師コンビの下宿人も、
欲に目がくらんだアヴォンリーの村人たちも、
みんな貧しさから抜け出そうとしているわけです…。



ギルバートやアンは、
曲がりなりにもイギリス系の白人です。
セバスチャンの言葉を借りるなら、まだしも「選択肢」はある。

ギルバートとアンは、
同じ 「綱を引けジョー/Haul Away, Joe」 という歌を歌い、
それぞれに海を眺めながら、
恵まれない境遇を抜け出すべく、果てなき夢を抱いている。

もともと孤児だったアンの未来は、
おそらく書物との出会いによって切り開かれるのですよね。

孤児院でお仕置きを受けたとき、
重しとして手に持たされた本が『ジェーン・エア』でした。
アンは、それをスカートの下に隠し、
孤児の少女が出世する物語をむさぼるように読んだのです。

いまでは、ダイアナやルビーと一緒に、
森の隠れ家で「お話づくり」をして遊んでいます。



ジェリーは、
下宿人の男たちをいぶかしく感じてるけど、
町で自分を殴りつけたチンピラだとは気づいていない。

マシューは、
この下宿人の夜の会話をこっそり覗き見していたので、
何かに勘づいたかもしれません。

アンも、金の証明書の偽造に気づくのかもしれません。


※ついに日本語版のDVDが発売されるようです。



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最終更新日  2021.10.08 14:08:27
[アンという名の少女の感想・あらすじネタバレ。] カテゴリの最新記事


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