まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2023.10.09
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カテゴリ: ドラマレビュー!
テレ朝「#ナンウマ」が終了。

最終盤の第8~9話は、
唐突な展開と矢継ぎ早なセリフの応酬が続き、
ちょっと強引な印象を受けました。

もしかして、

10話分を無理やり全9話にねじ込んだのか?
…と穿った見方までしてしまった。

もうちょっと、
ゆったり、じっくり見たかったのだけど。



簡単にいえば、
三島に救われたすいが、逆に三島を救う…という話でした。
ある意味、2人ともコモリビトだったわけです。

三島公平は、
妹の蕾に「アガサ」の仮面をかぶらせ、
みずからも「公文竜炎」の仮面をかぶることで、
虐待されたトラウマの傷口を守ってきたわけですが…

すいは、
「アンディキムならそんなことしない!」と言って、
兄妹の仮面を叩き割るべく積極介入をはじめた。

三島がすいを救った物語が「ナンウマ」であり、

すいが三島を救うのは、そのあとの物語になります。

漫画のタイトルは「何曜日に生まれたの」。



公文竜炎は、悠馬と純平に、
「大事なのは歴史だよ」と言って、
やさしく時間を巻き戻すように促しました。


リリ子と純平の関係は回復し、
2人は「体外受精」という結論に至ります。
接触恐怖症のリリ子&ゲイの純平であっても、
子供を作る夢を叶えるのは不可能じゃない。

しかし、
すいと悠馬の関係が回復することはありませんでした。

すいにとっては、
もはや悠馬との歴史よりも、
三島との歴史のほうが大きくなっていたのでしょう。



三島がやっていたことは、
いわば「見守りストーキング」です。

アガサになった蕾の様子を監視しつづけ、
すいの行動を盗聴しつづけたのだから…。

奇しくも、
日テレのドラマ「癒やしのお隣さん」が、
やはり見守りストーカーを受け入れる話でしたが、
すいも「ずっと見守られていた」と解釈したようです。
それが三島とすいの10年の歴史になっている。

しかし、
妹の蕾に対する軟禁や監視は、
たしかにそれも「見守り」ではあるけれど、
芽衣に言わせれば「キショい共依存」であって、
どこにも出口がありません。

すいは、
その共依存を打ち壊すべく介入したのだと思う。

すいが救われたのも、
たんに見守られていたからではなく、
三島がその本性を現して積極介入をしてくれたからです。

すいの父に命を救われた公文竜炎は、
「見知らぬ人間を助けるなんてナンセンス」と言いましたが、
10年前の三島公平は、事故に遭った純平とすいを助けたのだし、
その後も、すいのことを見守りつづけ、
みずからリスクを背負った積極介入のすえに救い出してくれた。




すいは積極介入を開始します。

三島の妹に対して試みたのは、
オレンジウィッグのアガサに閉ざすことなく、
かといって、黒髪の蕾に戻すのでもなく、
いわば「レインボーな人格」へ開かせることでした。

そもそもオレンジなんて、
しょせん七色のうちの一要素にすぎない。
ひとりの人間の中には、もっと多様な人格が眠ってる。
コモリビトがファッションモデルになることだってある。



そして、最後は、
公文と久美と父が共謀してすいを騙したように、
すいも同級生や父と共謀して三島のことを騙しました。
それによって、公文竜炎の仮面を叩き割り、
もういちど三島公平を引きずり出すことに成功した。

…2人はそのまま、ホントの海へ行きましたとさ。




…ちなみに、
すいは父に引き取られ、
三島兄妹は母に引き取られて育ったのですが、

どちらも母を憎んでいた点で共通しています。
ここに、ちょっと生々しい部分がある。

三島兄妹を虐待したのは母と再婚した義父でしたが、
血の繋がらない子を襲うのは動物としての本能だから、
公文は「男を招き入れた女親のほうが悪い」と言うのです。

一方、すいは、
「自分のファンと結婚するのが幸せだ」と言う父に対し、
「そうだったら自分は産まれていない」と答えるのですが、
父は「誰が母親でもすいは産まれていた!」と言い切ります。
すると、すいはその言葉に喜ぶのですね。

瑞貴は、父のDVにさらされた女性でしたが、
三島とすいは、むしろ母の存在を消去したいのだなと思う。



すいは、
公文のファンというよりも三島のファンだから、
三島は、自分のファンと結ばれることになるでしょう。

かたや、
悠馬や、純平や、健人は、
自分のファンと結ばれたことになるのかしら??(笑)

そして、
公文の熱狂的ファンの少女は、殺人未遂で逮捕されました。
現実世界にアンディキムがいないことを悲嘆したのでしょうか?
彼女がリアルな世界で救われることはあるのでしょうか??




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最終更新日  2023.10.09 20:10:23


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