まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2023.12.18
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冬うらら小さな手に砂の地球 冴ゆる夜やコントラバスに小さな手 レノン忌や小さき手にまだ利き手なし 眠る子の小さき手ぴくり冬うらら

名人&特待生の査定。

お題は、凡人ワードの「小さい手」。




犬山紙子。
冴ゆる夜や コントラバスに小さな手
子の指や 冬のコントラバスぼぼん
(添削後)

添削が妥当とは思うものの、

冴ゆる夜だからこそ、
コントラバスの音が温かく美しく響くわけで、
原句の季語は捨てがたいなあ…という気持ちも残る。


稚児鳴らすコントラバスや 冴ゆる夜

と書くことはできます。

コントラバスの撥弦音(ピチカート)



水野真紀。
冬うらら 小さな手に砂の地球
泥だんご光れ 地球の冬うらら
(添削後)

発想も素敵だし、
破調も「地球」の比喩も、
べつに悪くないと思うけど、

強いていえば、
「砂のように崩れそうな地球」が、
ややネガティブな印象を与えてしまうってことかな。

その意味で、添削が妥当かなと思います。




レノン忌や 小 さき手にまだ利き手なし
レノン忌や まだ利き手なき小さき手
(添削後)

太平洋戦争開戦日に重なるレノン忌と、
未来の舵取りを担う子供の手の取り合わせ。

素晴らしい発想!

ただ、否定語の「なし」で終わるよりも、
添削のように名詞止めにするほうがポジティブな印象になるし、

利き手がまだ決まってないことの意味も伝わりやすい。

…ってことで、これも添削が妥当。

とはいえ、
添削句は「ki」の音が5つも重なってて、
なんだか早口言葉のようで鬱陶しいです。
これは韻というには逆効果ですね。



清水アナ。
眠る子の小 さき手ぴくり 冬うらら


どこも悪くないし、
むしろ良い句だと思うけど、

同じような句はいくらでもあるのだろうし、
凡人ワードで普通に作ったら凡句になる、
…ってことだよね。

でも、
平場なら「才能アリ」でもいいと思います。

▽過去の記事はこちら
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/ctgylist/?ctgy=12




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最終更新日  2023.12.22 01:43:53


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