まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2024.01.31
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カテゴリ: メディア問題。
フジテレビのニュースによると、
芦原さんがブログやXで投稿した条件や意向が日本テレビ側に伝わっていなかったという情報がある点について、小学館側に確認したところ「広報室として出したコメントとHPに出したコメント以上のことは答えることができない」との回答でした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ce0ad68b4582daee329fab93d99e911a37c6194

…だそうです。

なぜ芦原妃名子は、
日テレ側のスタッフと対面しなかったのか。

それは、
小学館が「芦原妃名子を守ったから」ではなく、
むしろ小学館と日テレが共謀して、
原作者と脚本家を対面させないようにしていたから、
…という疑いがもたれます。


小学館は原作者の「代理人」の立場をよそおって、
実際には原作者の意向をブロックしていた可能性がある。



一部の短絡的な漫画ヲタは、
「コナンを日テレから撤退させろ!」 とか、
「小学館は日テレと別れる英断を!」 などと叫んでますが、
小学館がそんな選択をするわけがありません。

どう考えても、
日テレと小学館はウィンウィンの関係であり、
もっといえば共犯の関係にあるのです。
たとえ青山剛昌がアニメをやめたいと言っても、


金づるなのだから!

出版社を信用するのも大概にしろ!!ってこと。



ドラえもんの同人誌問題のときに、
小学館が「著作権の保護」を主張したのはなぜか?


藤子・F・不二雄の権利を守るためではなく、
あくまでテレ朝と小学館の権利を守るためであり、
そのためなら、
作家個人の創造性など平気で踏みつぶすのです。

あのとき、
小学館の横田清や大亀哲郎は、
さも藤子・F・不二雄の遺志を代弁するふりをしたけれど、
実際は、たんに自社の利益を守ろうとしたにすぎない。
故人の遺志を代弁できる根拠などどこにもないのだから。



わたしは「小学館が悪い!」と言いたいのではなく、
これはあくまで「構造的な問題だ」と言いたいのです。

たとえば、
ジブリの鈴木敏夫と宮崎駿の関係は、
世間的にも "目に見える関係" ではあるけれど、
あそこにも激しい緊張関係があります。

鈴木敏夫は、
予算を抑えて納期までに作品を完成させようとするし、
メディアミックスにも非常に積極的です。

それに対して、高畑勲や宮崎駿は、
赤字になることも意に介さないし、
納得いくまで制作に時間をかけようとするし、
メディアミックスにもほとんど関心がありません。

これは、
どちらが正しいとか間違ってるとかではありません。
経営者とクリエイターでは立場が違うということです。



おそらく漫画家の人たちは、
連載してくれた出版社に恩義があるだろうし、
なるべく信頼関係を崩したくないだろうし、
表立って批判もしにくいだろうし、
敵対するのも憚られるだろうけれど、

じつは、その信頼関係は、
非常に脆いものだと思います。
漫画家は ”身内” に裏切られる可能性がある。
そのことを覚悟しなければなりません。

ビジネスが大きくなればなるほど、
原作者の思いは踏みにじられる可能性が高まるし、
漫画やアニメが、
日本の基幹産業として成長しているいま、
今回のような問題にはいっそうの注意が必要です。

漫画家の人たちは、
出版社を過度に信頼しすぎることなく、
不用意に依存しすぎることなく、
自分たちで自分自身を守る術を考えなければなりません。


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最終更新日  2024.06.17 20:29:13


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