まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2024.06.17
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カテゴリ: ドラマレビュー!
TBS「アンチヒーロー」が終了。

明墨の手法は、
みずからが犯罪者になる捨て身の戦術。
証拠隠滅から文書偽造まであらゆる手段を使った。

伊達原が文書の偽造で冤罪を生み出したように、
明墨も文書を偽造によってそれを暴いたってこと。

そうでもしなければ、
巨悪は追い込むことはできなかったし、
冤罪に加担した罪悪感からも逃れられなかったのね。



結局、緋山は殺人犯でした。

名前に色のついたキャラは、
全員が明墨サイドの人物でしたが、

やはり《緋色=スカーレット》は、
犯罪に関係する名前だったみたいです。


朝ドラ「虎に翼」の岩田剛典は、
法を順守して餓死してしまう役でしたが、
こちらのドラマでも、
法だけじゃ人間を守れないことが示された。

場合によっては、
法を破らないと真実にたどりつけない。



法だけじゃ正義を守れない。

実際、
巨悪は暴かれて冤罪は晴らされたけれど、
ボツリヌストキシンで一家を毒殺した犯人は、
いまもどこかで生き延びてる。


法を逆手にとった悪も存在します。




ある意味で、
巨悪との戦いは世代間の争いでもありました。

明墨&桃瀬&緑川 という同期の3人が、
上の世代の組織犯罪を暴くために、
組織の枠を超えて横に繋がり続けてたのですね。

桃瀬と緑川と明墨は同期でした。


現実にも、
世代交代によってしか覆らない犯罪があるはず。

とくに縦の組織によって隠蔽された犯罪は、
組織の枠を超える横の繋がりがないと暴けないし、
そのときには世代的な連帯が意味をもちます。



奇しくも、この図式は、
日テレの「花咲舞が黙ってない」と同じですね。

銀行の組織的な闇を暴くために、
相馬&川野&昇仙峡 という同期とその恋人の3人が、
立場を超えて横に連携していました。

昇仙峡の恋人だった川野と相馬も同期でした。

こちらの場合は、
銀行の組織そのものが、
"エリア51"なる犯罪を隠蔽する人脈で形成され、
その共犯者にならないと出世できない仕組みだった。

紀本に接近していた昇仙峡は、
伊達原に接近していた緑川と似ています。
巨悪を暴くべく10年かけて内部に潜り込んでいた。

紀本に取り入った昇仙峡。
伊達原に取り入った緑川。



上の世代の罪が重ければ重いほど、
下の世代の負担やコストは大きくなり、
無駄な時間とエネルギーを費やさざるをえなくなる。

明墨の犯罪は、世代悪を浄化するための必要悪でした。



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最終更新日  2024.06.22 19:01:59


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