まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2024.11.27
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カテゴリ: 東宝シンデレラ
11/23は、
U-NEXTの配信ライブ『水響曲~秋』でした。

秋といっても、
早めのクリスマスソングが流れる時期だけど、
温暖化の影響もあって、
遅めの紅葉の時期に重なったともいえる。

歌ったのは、以下の5曲です。

1.少女時代
2.終りの気配
3.風立ちぬ (松田聖子)
4.砂の城
5.オータムパーク (ユーミン)





由貴ちゃんの歌はとても安定してました。

よくもわるくも、思い入れの少ない曲のほうが、
かえって歌唱力が安定するという事実w

この「砂の城」は、
夏の終わりという印象の曲ではあるけど、
今回は、秋のはじまりの曲と解釈した形です。

一方、
最初に歌った「少女時代」は、
曲調は春っぽいものの、
空が高く落ち葉の舞う秋の曲なのよね。

原由子的にいうと、
「恋のメモリー:三昧編」が春で、
「少女時代」が秋、
…って感じかもしれません。



もうひとつは「終りの気配」。

5年前にセルフカバーした山口美央子は、
Twitterで「詞先で作った」と書いており、
長岡や由貴ちゃんの話と食い違ってますが、
今回の話を聞いても真相は謎のまま。


かなり大人っぽい内容だったこともあってか、
『チャイム』にも『風夢』にも収録されず、
88年の『PANT』に収録された曲です。

でも、今回の演奏を聴いたら、
むしろ現在の由貴ちゃんにこそふさわしい曲だな、
…と思ってしまいました。
この曲のMVを現在の由貴ちゃんで撮ってほしい、
…と感じさせました。




カバーのほうは、2つとも驚きの選曲。

武部との関わりもあり、凜が好きだってこともあり、
前回もジブリ絡みで「さよならの夏」を歌いましたが、
今回もまたジブリ絡みとのことで、
いったい何かと思ったら、まさかの「風立ちぬ」?!

…まあ、たしかに、
松本隆の歌詞も、宮崎駿のアニメも、
堀辰雄の原作には由来してるけど、

宮崎駿がアニメの主題歌に選んだのは、
ユーミンの「ひこうき雲」だったわけだし、
ジブリと聖子の「風立ちぬ」はだいぶ関連が薄いw

わたしとしては、
「コクリコ坂」のことを書いた原由子の文章の印象が強く、
むしろ「少女時代」のほうにジブリとの結びつきを感じます。

ちなみに世間では、
宮崎駿の「風立ちぬ」に賛否両論あると思いますが、

わたしは「コクリコ坂」と「風立ちぬ」こそ、
ジブリアニメの最高作と思ってるので、
由貴ちゃんも同じように捉えてることが分かって、
ちょっと得した気分です。



由貴ちゃんは、
過去に「夏の扉」や「SWEET MEMORIES」も歌ってるけど、
むしろナイアガラソングを歌うのが初めてだよね。

聖子ソングをカバーする人は多いけど、
「風立ちぬ」はだいぶ異色なので、カバーする人も少ない。
聖子のオリジナルバージョンはサイケっぽいアレンジだし、
ちょっと奇天烈な曲といってもいい。

でも、不思議なことに、
武部のアレンジで由貴ちゃんが歌ったら、
聖子のオリジナルとはずいぶん印象が違いました。
なんとなくアメリカのオールディーズのような感触。
前回の「ビキニスタイルのお嬢さん」に近いような、
朗らかな印象の曲に変わってました。

大滝詠一もコニーフランシスとかが好きだから、
もともと、そういう要素のある曲なんでしょうね。



なお、由貴ちゃんは、
デビューして間もないころに、
TBSの歌番組で聖子と相部屋になって、
2人で並んで化粧をしたことがあると話してました。

それが85~86年のことだとすれば、
そのころの聖子が歌ってたのは、
「天使のウィンク」とか「ボーイの季節」あたりです。
彼女のアイドル期の終盤だったと思います。



余談ですが、

由貴ちゃんのカバー曲といえば、
TBSドラマ「あのクズ」でも、
毎週のようにカラオケで懐メロを歌ってる。

さらに、ハマダ歌謡曲では、
MISIAや藤井風をしっかり自分の歌にしてました。
あれもフルコーラスで録音してほしいな、
…と思うほどの歌声でしたね。

最近の若い世代の音楽もちゃんと聴いてて、
しかも自分のものにして歌ってしまうのはスゴい。

番組では、野呂佳代や玉井詩織が、
由貴ちゃんの歌声を聴いて盛り上がってました。
やはり彼女たちもアイドルを目指しただけあって、
アイドルレジェンドへのリスペクトが強いよねえ、
…などと感じてたところです。




ライブの最後はユーミンの「Autumn Park」でした。
このところ「ダンデライオン」「Woman」「春よ来い」と、
ユーミンのカバーが続いてる。

この歌詞が描いてる、
《幸福の絶頂のなかで悲しみに襲われる》という心象は、
それこそ「終りの気配」や「Christmas Night」に通じます。

ユーミンの『アラームアラモード』は、
86年11月29日にリリースされてますが、
由貴ちゃんが「終りの気配」を作詞したのも86年の秋。

奇しくもユーミンの「Autumn Park」を聴く直前に、
NHKの外に出て、紅葉の代々木公園で書いたわけよね。
そして2つの曲の世界観は不思議なほど符合してる。

ユーミンの歌詞の冒頭のボートを漕ぐ場面は、
横浜こどもの国でも井の頭公園でもなく、
ロンドンのハムステッドヒースだそうですけど、
由貴ちゃんにとっての「オータムパーク」は、
紅葉の代々木公園だったわけです…。



しかし、「終りの気配」よりも、
さらに「Autumn Park」の雰囲気に近いと感じるのは、
遊佐未森が作曲した「Dearest」です。
恋人を家族に置き換えたら、
ああいう歌詞になるんじゃないかな…と思う。

逆にいえば、
遊佐未森のあのメロディーに、
由貴ちゃんがああいう詞を無意識につけたのは、
ユーミンの「Autumn Park」の影響かもしれません。



さて、
来年の2月21日からは、
全曲オリジナルアレンジによるホールツアーとのことで、

時期的に重なってしまうので、
つぎの『水響曲~冬』があるかどうかは分かりませんが、
近いうちに「morn~透明な壁~」は聴けそうです。


萌音・萌歌の新譜もこれから聴き込みます!(^^♪

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最終更新日  2024.11.27 16:46:39


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