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2002年11月26日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
高校の時に書いた物語です。だけどかなりリニューアルして、います。毎日書くつもりですが…どうなることやら…

念風鬼

時は平安時代貴族社会は位をあげるために自分の娘を帝の妃にしたり、身分の高い姫のもとに通い位を極めたりする時代…

能力がある公達を退いて出世し、栄華を極め、邪魔な貴族たちを不幸に陥れたりした…
陥れられた男は鬼になり都に災いを起こす…
鬼になるのは男達だけではない。

身分低い女と愛しあい、一緒に暮らしたいといっていた男が出世に目を暗み女を捨てる/捨てられた女は壮図は知らずに男を待ち続け、それを知った女は怒り悲しみ憎しみ鬼となる…
その思い…鬼たちは呪う念の姿にかえ風に運ばれていく…その風を念風という
念風はめぐる都を巡る…そして同じ思いを持つ者に憑き鬼へと変化させていく…


姫は風にあたった瞬間バタリと倒れた。
「姫様!?」
姫付きの老いた女房は慌てて姫のもとに駆け付け抱き起こす。
姫の長く美しい髪が姫の顔を遮り隠している。
女房が乱れた髪を整え姫のかお色を伺う。
「ひ!」
女房は姫の顔を見て恐れた。
姫の顔は般若の面のように恐ろしいモノと化していたのだ。
目は爛々と輝き、激しい炎を思わせた。
そして苦しそうに体を悶えさせる。
「ドウシテイッテシマッタノ…ドウシテ……ワタシヲノコシテトオクヘ…正樹サマ…ドウシテ……」

だけど、突然激しい怒りの声になった。
「コノウラミハラサズニオクベキカ!」
姫は今はいない誰かを力いっぱい掴むような手付きで、空をつかみそのまま、倒れた。
顔は何時もの姫に戻っていただが…姫の周りに不吉な影の気配は消えなかった。
女房は我にかえり、姫をそのままにしてしまったが、恐怖が先立って助けてくれるものを呼ぶ。


あの人はかえってこない…私を置いていってしまったから…
必ず私のもとに帰ってくると笑顔で私告げたのに…わたしはまっていたのに…………


平安時代それは平和な世とは裏腹に…夜ともなれば百鬼夜行という物の怪たちが京を練り歩き。
すきあらば疫神が京に被害を起こすため侵入しようと虎視眈々と狙っていた時代。
その都を守る希代の陰陽師安部晴明はある事件で邸を留守にしていた。
その留守をまかされていた一人の少女は昼の京同じように平和で暇な生活を送っていた。
「あ~~~あ~つま~んな~い!」
ゴロンと寝転がり、読みかけていた絵巻ものを足で蹴飛ばし、絵巻ものは広がっていく。
広がっているのは絵巻意外にもある。
囲碁の石は散乱し、父からもらった見本の札を清書していたか味は紙屑として…見事な散らかりぶりである。
すべてが暇でたいくつで今の葛葉には何の興味も示さないものだった。
葛葉は今年で10歳になる少女。
ふつうの姫ぎみと異なっていた。
長い髪は高く上の方に縛り上げ、赤いリボンをしているし、桂を着て楚々として深層に隠っているような服装もしていない。葛葉と同い年くらいの男の童がきるような狩衣をき、括りばかまではなく足首の高さまでに切った緋色の袴をはいている。
まるで白拍子のような姿。だが、葛葉はその服装が一番自分に似合っていると思うし、なおかつ動きやすいのだ。
「とー様はこの頃は忙しくて陰陽師の術とか教えてくれないしー」
またゴロンとする。その動作をしながら、御簾をあけて日当たりのよいところまで転がっていく。
日当たりの良いところまでいくとぬくぬくして気持ちがよい。
大の字になって空をあおぐ。
「それに…光栄さまからお文もまだこなーーーい!つまんなーーーーい!」
不満を大声で叫ぶ。一番の不満は愛しい許嫁からの文が来ないこと。もう1週間も前に出した返事がこないのだ。そこらへんは恋する姫ぎみそのものだが態度はまだまだ子どもだった。
「まったく…はしたない姫君だな~はしたない上にだらしのない……」
父の式神で葛葉のお付きをしている『氷』が散らかした部屋を見て呆れた声をだした。
「うるさいわね!氷!あんた達が片付ければいいことよー!私は今不機嫌きわまりないの!」
「母親そっくりだな…そーゆーとこ…」
「うるさい!かー様の刑にするわよ!」
うっと氷はつまった。無言で葛葉が散らかした部屋を片付ける。片付けるからそれだけは止めてくれと態度で示した。
「あの~葛葉ちゃん機嫌の直るお薬が届いたよ」
もう一人の式紙炎がニコニコしながらそういった。
なんか嫌味か?と葛葉は一瞬思ったが、炎は懐から文を取り出し葛葉の前に差し出す。
「光栄様からの文が届いたので持ってきたんだけど…」
「え!、ほんと!」
バッと炎の手から手紙を取り文を読む。

続く。

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最終更新日  2002年11月26日 18時35分43秒


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