7.株式公開のメリット
(1)会社のメリット
1.企業の社会的信用の増大とPR効果
会社が株式公開している場合には、厳重な公開審査をクリアした一流会社と認められるので、社会的信用が違ってきます。たとえば、与信限度額(取引枠)の設定などの場合には歴然と差がつきますし、入ってくる情報の質・量ともに増し、ビジネス・チャンスは格段に広がります。出店や用地の確保もスムーズに行えるようになります。 また、会社名と株価が朝夕の新聞に載るだけなく、会社のニュースがたびたびマスコミに取り上げられるので、大きなPR効果があります。「非公開のままでは、社会的に一人前に扱ってくれない」というのが公開を目指す企業の共通の動機といええるでしょう。
2.資金調達の増大
公募による時価発行増資などにより、資本市場から有利な条件で多額の資金を調達できます。また、時価転換社債や海外での社債の発行など、多様な資金調達が可能となります。公開によって自己資本が充実し、財務体質が格段に強化されます。さらに、信用力の増大により金融機関からの資金調達力も増大するので、財務的な競争力は飛躍的に向上します。
3.人材の確保と従業員のモラールアップ・レベルアップ
公開会社は継続企業として安定した将来性のある職場として評価され、人材の採用にあたってきわめて有利です。公開前は優秀な人材がなかなか採用できなかった会社が、公開後には十分な人員を確保できるようになった、という話はよく聞かれます。株式公開を目指しているということだけでも、求人の目玉になっています。また、従業員持株会や成功報酬としてのストックオプション等による帰属意識の向上や財産形成、公開会社としての自信と自覚により、従業員のモラールが向上します。また、公開準備に携わった若手社員は全社的視野を身につけることにより、ひと回り上の人材にスケールアップします。
4.社内体制の整備
公開審査をクリアするため、社内体制全般の見直しのプロセスを経ることにより、改善が進み、経営管理体制を強固なものとすることができます。公開志向段階の会社は、次の飛躍をするための踊り場的な時期にあたります。何かをしなければ次のステップに行けないとき、株式公開はそのバネになります。また普段トップが思っていてもなかなかできなかった改革も、「株式公開」という旗印のもとに一気に改善が進み、経営の革新が実現します。
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