ウンとかスンとか mamatamの日記

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2012.12.13
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カテゴリ: あの頃
わたしの住む町には、運河がたくさん流れています。

千葉県と、その頃の江戸の街(市街)を結ぶ水運のために造られ
ました。物や、旅人を乗せた船がこの運河を行き来していたよう
です。昭和の20年代くらいまでは、水上交通は運搬手段として
現役だったと聞きました。
今生きていらしたら90歳を超えるであろうお年寄りから、若い頃は
船で都心(そのおじいさんは「町」と言いました。)まで出たと
言うお話を伺ったことがあります。


産業もありました。今も残る、数少ない作業場のひとつが、
仕事場の近くにあります。

  • DSCN1933.JPG

江戸手ぬぐいの染工場です。この日はとても面白い柄の手拭いが
干されていたので、思わず写真を撮りました。
柄がよくわかるようにアップも撮ってみましたよ。

  • DSCN1935.JPG

  • DSCN1938.JPG

いかにも江戸っていう感じの柄です。粋ですね。
これを、切り分けると手拭いになる仕掛けなのでしょう。

この日記に度々登場してくれる親水緑道の脇を流れる水路は、
運河ではなく、おそらく農業用の灌漑用水として作られた
のではないかと思います。
この水路の一部は、わたしの小さい頃は「大川」と呼んで、

「大川」とは名ばかりの小川でしたけど。

手に網や、釣り竿をもった男の子たちが集まり、ザリガニや
魚を捕っていたりもしました。
中には四手網を自慢気にもって来る子もいました。
四手網ってご存知ですか?

  • 四手網.jpg


クロスさせた竹に、竹竿をくくりつけて川の中に入れて
しばらく置き、持ち上げると小魚やザリガニが捕れました。

今でも東京ゼロメートル地帯と言われるこの地域は、5-60年前は
秋の台風シーズンになると、年に何度か、川の水が低い堤防を
超えて、浸水が起きました。親水ではなくて。
あまり知られていませんが、その頃、この地域は、日本で有数の
金魚の生産地でした。金魚の養殖池がたくさんあり、台風が
来て、水が出ると、これらの池も水があふれて金魚が流れ出て
しまいます。
夜店の金魚掬いに出ているような金魚だけでなく、長い尾びれが
綺麗な琉金とか、ランチュウ、シシガシラなどのお高い金魚も
お構いなしで流れ出てしまいます。
雨がやむと、男の子たちは、手に手に網や四手網を持って大川に
金魚を捕りに行きます。小さい子も、バケツを持たされたり、
その棒押さえてろとか言われて、手伝いに駆り出される、という
より、嬉々としてついていきます。
小さかったわたしは知りませんでしたが、そういう上等な金魚を
捕まえて持っていくと、養殖業者さんが引き取ってくれたそう
なのです。引き取ってもらえない、普通の金魚は、家庭で大きな
壺などに入れて飼っていましたっけ。餌のミジンコやイトミミズを
捕りに行くのは子どもたちの役目でした。

女の子たちは、あまり水辺のあそびはしませんでしたが、河原
で、たんぽぽの綿毛を吹いたり、オオバコを摘んでお相撲をし
たり、シロツメクサで花輪を編んだりしたていたような気がします。

わたしが河原で遊ばなくなったのは、何年生の頃からだったか、
よく覚えていません。思春期を迎える頃は、引っ越して、ここ
から離れてしまいましたし。
還暦を迎える頃になって、思いがけず仕事場としてこの川の
近くに戻ってくることになり、最初は、あまりに変わって
しまって、何も思い出せませんでした。でも、そのうちに、昔の
ままの場所が見つかったり、変わってしまったけれど懐かしい
道や家を思い出したり、なんだか、甘いような、酸っぱいような、
苦いような、微妙な味のする場所になりました。

今、あの大川の河原は整備されて、大川の流れもだいぶ変えられ
てはいますが、親水緑道と名前を変えて、あの頃とは全く違った
楽しみを味あわせてくれます。

なんだか不思議なご縁です。人生って、面白いものですね。





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最終更新日  2017.01.09 19:11:05
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