ウンとかスンとか mamatamの日記

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2017.02.22
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カテゴリ: あの頃
近頃は下町の人でも、「ひ」が言えない人はあまりいませんが、わたしが子どもの頃は、そんな人が身の周りにゴロゴロしていました。

でもありませんね。あの頃100円は結構な金額でしたから。
拾ったのが子どもだったりすると、交番に届けなかったら、お巡りさんに捕まるんじゃないかと、本気で怯えたような気がします。
男の子たちは、お水などが冷たいと、冷やっこい⇒しゃっこいと言い、水道のお水を掛け合って「しゃっけぇ!」なんて叫んでましたっけ。
そういう子どもが大人になったわけですから、大人の人たちもご同様でした。
父の同僚の広田さんを、会社の人たちは「しろさん」と呼んでいましたし、ご近所のひでこちゃんは、「しでこ」「しでちゃん」でした。
ひでちゃんち(=ひでちゃんのうち、これも東京方言かも)は農家で、おばあちゃんがいました。
このおばあちゃんの言葉がまた、ひときわ異彩を放っていて、ひでちゃんのことも、普段は「しでこ」と呼んでいましたが、たまに「うちのしであま」と言っていました。

葛西弁は、発音は、東京弁とさほど違わないんですが、アクセントやイントネーションが独特で、世界で一番有名なネズミさんが生息する街の隣町、葛西地区で主に使われていました。
なので、お隣には浦安弁、さらにその東側には行徳弁っていうのもあったそうで、こうなると、ハナシがディープすぎて、話すどころか、母語としてない人間には聞き分けることもできませんが。
この頃の家の近くに電気屋さんがあって、「しらかわでんき」さん。
小学校に入学後引っ越して、数年前、その辺りを通りがかったら、そこにはそのお店はもうありませんでした。
なので、そのお店が「白川電気」だったのか「平川電気」だったのかは、わからずじまいです。

高校生になって遊びに行った友達の家で、友達が隣に住む3つ年下の従妹を「しろちゃん」と紹介してくれたこともありました。
漢字で書くと「弘美」ちゃんだそうでした。
友達のうちの小父さんもアサ シヒ ンブンのクチでしたから、親戚うちでは弘美ちゃんはシロミちゃんだったのでしょう。
そう言えば、子どもの頃借家に住んでいて、その大家さんちのお兄さんは、「しろしちゃん」でしたっけ。

一音だけでもこの騒ぎですから、「ひ」と「し」が混在していると、もっと妙なことが起こります。

朝日新聞は「あさっしんぶん」か良くて「あさししんぶん」、緊張するとこんがらかって「あさしひんぶん」。
近くのお宮、白髭神社は、「 ひ ら し げじんじゃ」でしたし、表彰状とちゃんと言えるのは、学校の先生とか、少数派でした。
消費者とか、東広島なんて言葉を発音するのは、はなから無理という人がほとんどだったと思います。

わたし自身、子どものころは、あの菱形のお餅をちゃんと目にしていながら、耳から入ってくる音に引かれて「獅子餅」だと思っていました。
国語の教科書に「ひしひしと」なんて言葉が出てきたひにはもう大変。
音読を当てられた子は、顔を真っ赤にして一生懸命読むのですが、何度読み直しても「しししし、しししし」になってしまい、周りは、自分が当たらなかった安心感も手伝って、クスクス、ゲラゲラ、「なんだよ、シーシー言って!」なんて茶化す子もいて、そのうち大爆笑でした。

そう言えば、父は、シュ、ジュの発音も苦手でした。
手術なんて絶対言えませんでした。
なんて言ってたか?
わたしの耳にはシリツと聞こえていました。
新宿はシンジクに聞こえましたし、数珠はズズ、おジズでしたね。
子どもの世界だと、塾は「じく」で、「そろばんじく」に通いました。
授業時間のことを「じぎょうちゅう」といっていました。
でも、週刊誌とか、柔道は大丈夫でした。
のばす音なら言えたのですね。

大人も子どももそろって舌の回ってなかったあの頃。。。
そんな父も、老境に入ったころには、七味くらいは言えるようになっていました。
ふろう閑人さんのひらがなの駅名表示のように、ラベルに書きこまれていたり、またテレビの影響もあったかもしれません。
わたしもほとんど忘れていました。
お友達のブログのおかげで、いろいろ楽しいことを思い出させていただき、ついだらだらと書いてしまいましたが、懐かしかったです。





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最終更新日  2017.02.22 14:11:33
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