ウンとかスンとか mamatamの日記

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2018.05.16
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カテゴリ: 読書
ここ2-3年、長く愛読している大好きな作家の新作が出ていないかと検索しては空振りでしょんぼり。。。ということが多くなり、古なじみにこだわることはやめて、若い作家さんの中から気に入りを見つけましょうと自分に言い聞かせるようになっていました。
でも、わたし自身が生活や時間に余裕がなくなっているせいで、探し方にも問題があったらしく、もう高齢なので筆を折ってしまわれたかと思っていたら本当に久しぶりに未読の作品に再会できて大感激なんてことも時にはあります。
実はタイトルの「V.I.との再会」も、最近そんな風に感激の再会を果たしたというオハナシです。
V.I.とは、ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、V.I.ウォーショースキー、女性作家サラ・パレツキーが生み出した女性私立探偵です。
ポーランド系の警官を父に、イタリア系ユダヤ人のオペラ歌手を母に持ち、シカゴのサウスサイドという、あまり評判のよろしくない地域で生まれ育って、奨学金を得て大学を卒業、法律の学位と弁護士資格を持ちながら、エリートの香り漂う法曹界に背を向けて、今は、シカゴで最も無謀かつ有能な私立探偵として暮らし、バスケットとオペラとシカゴカブスを熱愛するアラフィフ女性、それがV.I.ウォーショースキーです。
洋の東西を問わず探偵といえば男性だった時代は、前世紀とはいえ、年数で言えばそれほど昔のことではありませんでした。
もちろんミス・マープルを筆頭として、女性が探偵役を務める推理小説は存在しましたが、それはいわゆるコージーミステリ、家を中心に半径〇Kmという感じの狭い地域で起きた事件、それらは決してとても暴力的だったり血腥かったりはしないのがお約束で、そんな事件を、警官や職業探偵でない素人が探偵になって解決するという(それはそれでとても面白く、わたしも好きな作品がたくさんありますが)、ほとんどがそういう作品でした。
でも、サラ・パレツキーのこのシリーズでは、V.I.はライセンスを持った本職の探偵で、必要とあらば拳銃も携行し、暴力にも一歩も引かずに立ち向かい、時には顔や体に醜いあざを作り、命にかかわるようなケガで親しい人々を心配と恐怖のどん底に落としたことも、それが理由で恋人に別れを告げられたことも枚挙にいとまがありません。
それでも、彼女が生き方を変えることはない。。。そんなオトコマエな、ハードボイルドでカッコいい女性、それが、このV.I.ウォーショースキーです。

わたしの、彼女との出会いは、その数年後、たぶん1992-3年ごろだっただろうと思います。
1986年に生まれた息子が小学校に入学し、授業時間も長くなった頃です。
それまでは、歩き始めてから幼稚園に入園するまでは、一日中公園で彼を追いかけて走りまわっていましたし、入園後は、往復数十分の徒歩での送り迎えが週に6日ありましたから、新聞で活字中毒を紛らわすのが精いっぱい、時間的にも体力的にも、精神的にも本を読む余裕がなく、読書からは6‐7年くらいも遠ざかっていました。
出会いは図書館でした。
その頃もうすでに6作目ぐらいまで翻訳されていたこの作品で、初めて出会った本格的な女探偵に魅了され、既刊の作品を次々と予約して、読んでいきました。
シリーズ第一作では、V.I.の年齢は30代の初めだったと思います。
読み始めたころアラフォーだったわたしには、彼女は同年代の女性と思えていたようです。
息子の入学で暇と単独行動のできる環境ができたわたしの行動半径は、それまでの「徒歩圏内数百メートル」から「電車利用十数キロメートル」にまで広がりましたけれど、相変わらず子育てと家事に追われ、興味も志向もまさにcozyそのものだったわたしには、その対極にいるV.I.が本当にかっこよく輝いて見えたのだと、あの頃なら絶対そんな事認めなかったでしょうが、今はそう思います。
そして、巻を追うごとにV.I.の人となりや現在の生活、過去の暮らし、生い立ちなどが明らかになって、V.I.は1作ごとに、ただ単にカッコよくハードボイルドな女探偵ではなく血の通った女性になっていきました。
そうして、既刊の数冊を読み終わる頃には、彼女はわたしにとって、尊敬する友人のような存在になっていました。
それからは年に1作ずつ、といっても12か月毎というわけではなく、時には前作から20か月もたってから発行される次の作品を待ち焦がれて、図書館に資料がアップされればすかさず予約をして読んでいました。

その頃は、ある作家の新作が読みたくて調べてみると、その方は老齢や病気のため亡くなられていたとか、Wikiで検索するとご存命のようだけれど著作リストはここ数年増えていないことがわかったとか、そんなことが何度もあった時期でもありました。
ナメクジ長屋の都築道夫さん、SF作家で「百億の昼と千億の夜」が特に大好きだった光瀬龍さん、慶次郎縁側日記や深川澪通り木戸番小屋の北原亞衣子さん、香菜里屋シリーズや親不孝通りシリーズの北森鴻さん、シャンディ教授シリーズのシャーロット・マクラウド、名無しのオプのビル・プロンジーニ、アルコール依存症の探偵マット・スカダーなどたくさんの魅力的なシリーズキャラクターを持っていたローレンス・ブロック、中でもショックだったのは、V.I.ウォーショースキーとともに女性探偵の双璧であるキンジー・ミルホーン(アルファベットシリーズ)を生み出したスー・グラフトン、などなど、などなど。。。
長いこと大好きだったのに、もう新作には会えない、あるいは会えそうにない、作者たちです。
V.I.シリーズも、新作に巡り合うことなく2年を過ごしたころから、作者のサラ・パレツキーは、わたしの曖昧な記憶では、わたしより年上で、夫よりは年下だったはずだけれど、もしかしたら、もう新作を発表してはいないのかもしれないと思い始め、正直なところもうほぼ諦めかけていました。
ところが、先日、そんな彼女の近作と最新作、2冊同時に、新刊書店でばったりと巡り合ったのです。

本当にびっくりしました。
このタイトルは聞き覚え、見覚えがないから、確かに未読のはずと、何度も何度も奥付を開いては出版年度を確かめてしまいました。
「カウンター・ポイント」は2016年12月刊、「フォールアウト」は2017年12月発行、どちらもこの2年のうちの新刊ですから、間違いありません、未読です!!
あとで調べてみたら、カウンター・ポイントの前作セプテンバー・ラプソディーはアメリカでは2013年、日本では2015年1月の刊行でしたから、カウンター・ポイントまで約2年間のブランクがあったわけで、わたしが断筆?絶筆?と思ったのも、あながち早とちりともいえないくらい長いご無沙汰だったのです。
その時そんなことは知らないものの、とにかく嬉しくて、大げさなようですが涙がにじんできた程でした。
そして、嬉しさのあまり、文庫本にしては厚くて高価なその2冊を、大胆にもまとめて購入してしまいました。
だって、なにしろヴィクとの、3年ぶりの思いがけない再会でしたから。
買ってすぐに読み始め、あっという間に2冊読了。
第18作と第19作の2作、第1作から36年たったV.I.ウォーショースキーは、でもまだ50歳。
わたしはちゃんと出会ってからの年月、26年分歳をとりましたので、V.Iより一回り以上(ってアメリカじゃそうは言いませんよね大笑い)歳上になっていました。
相変わらずかっこいいV.I.ですが、生き方は相変わらず不器用で、それがなんだかとてもいとおしく感じられ、わたしって成長した?う~~ん、ていうか老いたんじゃない?と、自分に突っ込みを入れてしまったmamatamでした。
そして、70歳を過ぎたパレツキーさんは、まだまだ活きのいい女探偵を描いてくれそうな勢いが作品のそこかしこに漲っていて、わたしまで元気をもらった気分になりました。
カウンターポイントもフォールアウトも相当長大な作品ですが、そんな元気なおばちゃんが、女性を主人公にどんなハードボイルドを繰り広げてくれているのか、頑張っていつか、そう次の作品が出る前には、皆さんにご紹介させていただきたいと思います。
いつか、きっと、そのうち。

追記
調べてみたらamazonに載っていましたので表紙をご紹介しておきます。
角川文庫です。
まずカウンター・ポイント
  • 51FtseCu-vL__SY346_.jpg
そしてフォールアウト
  • 51Ymaf8RkYL__SY346_.jpg
翻訳は第1作目からずっと山本やよいさんで、日本語で読んでいる読者には、たぶん他の方の訳では、違和感がありすぎて読み進められないかもしれないと思うくらい、本当に素晴らしい翻訳者さんです。





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最終更新日  2018.05.16 12:09:28
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Re:V.I.との再会(05/16)  
>買ってすぐに読み始め、あっという間に2冊読了。
●それはすごいっ! 勢いのある読書(笑)ですね ^^^)

今、昔買った「小屋の力」という厚さ4cmくらいの本をわけあって読み返していますが、もう1週間たってやっと1/3です。
https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E5%B0%8F%E5%B1%8B%E3%81%AE%E5%8A%9B/

(2018.05.16 11:52:45)

Re:V.I.との再会(05/16)  
naomin0203  さん
サラは1947年生まれなんですって、私と一緒。
メモしたから、今度探して読んでみます。

オイル、楽天で見つからなくってamazonで頼みました!! (2018.05.16 14:45:45)

Re:V.I.との再会(05/16)  
ナイト1960  さん
偶然なのか必然なのか?
出会いの不思議を感じますね。

ながぁ〜いお付き合い⁇
そんな作品中々少ないのでは⁉️
と、、、、(o^^o)

良いですね〜👍 (2018.05.16 14:46:20)

Re:V.I.との再会(05/16)  
こんばんは。
何時も有難うございます。
買ってすぐに読み始め、あっという間に2冊読了とは凄いですね。

素敵な日をお過ごし下さいね。

(2018.05.16 18:23:49)

Re:V.I.との再会(05/16)  
こんばんは

凄く早い 読破ですね

好きな作家の 新刊 恋人を見つけて様な

感激ですね (2018.05.16 18:25:07)

Re:V.I.との再会(05/16)  
kopanda06  さん
こんばんは。

ミステリーもご愛読ですか。
ただミステリーだからというより、主人公の生き方が魅力なのでしょうね。
人生に少なからず影響を与えてくれた本、ありますね。
(2018.05.16 21:18:30)

Re:V.I.との再会(05/16)  
こういう読書も楽しいでしょうね。
拙はあまりこういう娯楽小説とか読まないのですが、たまに読むと面白いなと思います。
(2018.05.16 22:33:10)

Re:V.I.との再会(05/16)  
こんばんは(^^)
昨日はいろいろありがとうございました!
いつもお優しいお言葉、感謝感謝です(*^^*)
楽しみにしてますね☆

さて。
この本、おもしろそうですね~。
私はブロ友さんがおすすめしてくれる本は、大抵図書館にリクエストして
読んでます(^-)
なので、これもさっそく~~~☆

(2018.05.16 22:49:28)

Re:V.I.との再会(05/16)  
悠々愛々  さん
おはようさんさん。

いつも応援ありがとなし。

デンジャラス・ビューテイー

つう感じ???
(2018.05.17 08:45:14)

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