レグイティブと紅の精霊サラマンドがヘリオス塔の図書館で会話をする数日前・・・・・・
英雄ヘネシスの街 とある民家
その家に住んでいるとある少女は、毎日飽くことなく、窓から外を眺めていたり
ただ単にぼうっとしているだけの毎日を過ごしていた。
皆、世界の情勢を見ずにこの姿を見るだけなら、だれだって怠けている少女にしか見えないだろう
しかし、今、外の世界は非常に混乱している。
英雄ヘネシスに守られている街も、怪物たちの進行により、もはや安全とは言えなかった、
この情勢のさなかにいるので少女は家やその周辺から外の世界は見たことがない、
だからこそ、窓から外を眺めていたりしていたのであった・・・
「あや~、下にいるのー?」
上の階から声がした、少女あやはとっさに声を返した。
「ここにいるよ、母さん」
あやの父は、数年前この街に侵入してきた怪物ホーンテイルと戦い、殺されてしまっていた。
以来、女手一つで母はあやを育ててきていた。
「お母さん、ちょっとカニングシティまで買い物をしてこなくちゃいけないから、留守番しててくれない?」
「ぇ、いいけど・・」
あやの頭の中では、 またか という感情しか芽生えなかった、それほどに、彼女はここの生活に飽き飽き
していたのだった。
「じゃぁ、よろしく頼むね」
そういい残すなり装備を整えた母は、いそいそと買い物に出かけていってしまった・・・
「また・・・一人かぁ・・」
彼女はそれが当たり前と言わんばかりにつぶやき、その場に倒れてしまった。
「これが・・・・私の望んだ人生なのかなぁ・・・」
『それが貴方の望んだ人生ならば』
突然にあやの周りで いや、あや自身の頭に声が響き渡った。
「だ・・誰っ!!?」
いきなりやってきた単調なリズムを崩す声、その声に驚きを隠せなかった。
『ごめんなさい・・今は、私の正体を明かす訳にはいかないの・・でも・・・』
「でも?」
彼女は期待と恐れの感情を込めて彼、彼女か? に問いかけた。
『あなたが今の人生に疑問を抱いてるのなら、行きなさい、魔法の聖地 エリニア へ』
「あの・・魔法図書館のエリニア???」
エリニアは、世界最高峰の魔法図書館を持つことと、たくさんの魔導師を生み出してきた魔法の聖地(メッカ)
である。
『そうです・・その魔法図書館にいる、ハインズ様をたずねなさい・・それが、貴方の人生、
それに、闇に呑まれた世界を照らす光の一筋となるでしょう・・・』
「そこまで言われたら・・引くに引けないじゃない・・・」
彼女は困惑した この正体不明の声に従うのか それとも、元の単調な生活に戻るか・・・
―――彼女には迷いは微塵も無かった。
「行きます、エリニアに、魔法図書館にいるハインズさんのもとに・・・」
...to be continue..