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『いつもの』いつものこといつものしあわせ暑い夏の日扇風機を「強」にしてかき氷を食べる週に何度も行くスーパー銭湯の壷湯で夜風にあたりながら長湯する盆踊りの音楽が聴こえたら夕暮れの町内付近を歩き回ってお祭り会場を探す摺り寄ってくる猫を抱き上げて抱き締めるいつものこといつものしあわせ
2016.08.30
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『平和への祈り』戦争の無い平和な世界を心から願った多くの子供たちがかつて、この日本に居たことをわたしたちは忘れてはならない戦火の炎に焼かれ、爆弾に飛ばされ、無惨に死んだ多くの子供たちがかつて、この日本に居たことをわたしたちは忘れてはならない親を亡くし、路頭に迷いながら餓えに苦しみ、病に倒れた多くの子供たちがかつて、この日本に居たことをわたしたちは忘れてはならないその子供たちの命と引き換えに今の平和があるということをわたしたちは決して忘れてはならない
2016.08.15
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『鱗雲』 無数の鱗を携えて 夏の空に横たわる 真っ白な巨大魚。 キラキラ輝く 胸の辺りの鱗の内側から 太陽という心臓が 透けて見える。 神々しく輝く心臓は 「生きているぞ」 そう言っているようで 巨大魚は今にも泳ぎだしそうだ。 海沿いの県道に沿って 防波堤兼用のかさ上げ道路が工事中。 その工事の安全運動の 黄色い旗をはためかせながら、 心地良い海風が、 開け放した車の窓から入り込む。 もう 海水浴場も、かき氷屋さんも、 ラーメン屋も、小学校も、 何もかも無くなってしまったけれど、 海沿いのこの道には わたしの夏の思い出の蜃気楼が現れる。 「まだ 生きているぞ」と 巨大魚が笑った。 海風が囁いた。 そう わたしたちの町は まだ 生きている。 そして、わたしも この町で生きている。
2016.08.03
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