41歳ニートと俺とおかんと親父の話

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2025.08.06
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カテゴリ: 日常

まいど、俺や。

俺はな、タバコだけは、どうしてもやめられへん。

火をつけるまでの“間”がたまらん

あのな、ライターの火がシュッてついて、

煙がフワ〜って立ち上るまでのわずか3秒間。

あれ、まるで人生のスローモーションみたいなんや。

何も考えんでもええ時間。

人間関係も、金のことも、過去のミスも、

ぜんぶ一瞬、煙の向こうに消えていく。

花をいけてるときと、ちょっと似てる。

心の呼吸を整える“儀式”みたいなもんやな。



吸ってるんやなくて、“付き合ってる”

タバコって、ただの嗜好品やない。

俺にとっては会話相手みたいなもんや。

何かうまくいかん時でも、

「まぁまぁ、しゃーないやん」って煙が言うてくれる気がする。

周りから見たら依存かもしれんけど、

俺にとっては“心の調整弁”。

煙のリズムで、気持ちを整理してる。



親父のタバコの匂いが原風景や

防大卒の元鬼軍曹・親父もヘビースモーカーやった。

夜、台所の明かりの下で新聞読みながら吸うてる背中、

あれが子どもの頃の“安心の景色”やった。

「お前も吸うか?」って言われて断ったのに、

結局、今になって同じことしてる。

血筋やな、これ。



おかんの小言もセットや

「いつまで吸うてんの!体に悪いで!」って、

おかんの声は永遠のBGM。

でもその小言聞くと、

「あぁ、まだ見放されてへんな」って安心するんや。

たぶん、タバコよりおかんの小言のほうが長生きするで。



健康よりも、“心の平穏”を優先してもうた

もちろん、身体には悪いってわかってる。

息苦しい夜もあるし、咳出る朝もある。

でもな、それでも吸うてまう。

なんでかって言うと、

タバコ吸ってるときだけは、

自分の中の“静けさ”に戻れるからや。

世の中がどれだけ騒がしくても、

一本の煙の中に“逃げ場”がある。



無職のくせに“喫煙所哲学”

仕事してた頃、職場の喫煙所で交わす雑談が好きやった。

肩書き関係なしに、上司も部下も、ただの人に戻る時間。

煙の中では、みんなフラットやった。

今もたまに、公園の隅で知らんおっちゃんと一服しながら話す。

「最近どない?」とか、そんな他愛もない会話。

あれが、なんか救いやねん。



花とタバコ、矛盾してるようで繋がってる

花はいのちを生ける芸術。

タバコは火で少しずつ命を燃やす嗜好品。

一見、真逆やけどな――

どっちも**「今を感じるための道具」**やと思う。

花はいま咲く。

タバコはいま消える。

その刹那の中に、“生きる”が詰まっとる。



世の中の流れに逆らっても

喫煙所は減る一方。

肩身も狭い。

でも、こういう時代やからこそ、

俺はタバコを“丁寧に吸う”ことを大事にしてる。

誰にも迷惑かけへん場所で、

風向き見て、火を灯す。

それくらいの慎ましさが、

今の時代の“粋”やと思う。


やめる勇気より、続ける覚悟

「やめたいけど、やめられへん」って言葉、

裏を返せば、**“まだ生きていたい”**ってことなんや。

火をつけるたび、

「今日もまだ、ひと吸いぶんの余裕がある」って思える。

それでええ。

それが俺のペースや。







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最終更新日  2025.10.08 22:19:41
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