2004年08月10日
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カテゴリ: アメリカ旅行記
 グランド・ティートンの山々は、映画「シェーン(Shane)」のラストで、少年が「カム バック! シェーン!」と叫ぶ有名なシーンのバックに出てきます。映画に出てくる丸太小屋は、残念ながら火事で焼けてしまったそうです。Serenaさん御回答ありがとうございました。

 さて、本日はいよいよ旅行の目玉、イエローストーン国立公園の見学です。
 昨夜遅く到着したにもかかわらず、7時には起床、モーテルの朝食を摂って、8時過ぎには出発。ウエストイエローストーンの小さなグロッサリーストアで水や食料品を調達。
 公園入り口のゲートでは、カウボーイハットの制帽とグリーンの制服のパークレンジャーが、入場料の徴収をしたり、チケットのチェックをしています。若い人が多いので、とっても格好良いです。我が家はグランド・ティートンの入り口で入場料$10を払っているので、ここではチケットのチェックのみ。

 ゲートを入ってしばらくすると、早くも渋滞・・・イエローストーンでの渋滞は「動物がいる」という意味なので、ワクワクしながら近づくと、道端の枯れ木に大きな鳥の巣がかかっていて、そのすぐそばに巣の主のバルド・イーグル(白頭ワシ)がとまってあたりを睥睨していました。しかし同時に木の下には怖い顔のパークレンジャーがいて、「止まるな! 早く行け!」と交通整理をしているのでした。大事なバルド・イーグルの巣を保護するためでしょう。
 道は、マディソン川沿いを通っています。しばらく走ると、川原の草の中にシカの群れが見えました。路駐用に少し広くなっている路肩に車を停めて観察していると、通りがかりの人が「ミュール・ディアだよ」と言うのですが、なんか違うようです。双眼鏡でじっくり観察して、夫と「エルクのメス」という結論に達しました。メスだから、角はありません。
 またしばらく走ると、シカの群れが見えました。またエルクのメスでしたが、夫が背の高い草の中にに別の一群を見つけました。こちらは、ミュール・ディアでした。

 今日の最初の目的地、オールド・フェイスフルに到着したのはもう10時30分ころでした。ここは、ガイザー(間欠泉)がたくさんあります。ことに、「オールド・フェイスフル・ガイザー」は、約92分間隔を忠実に(フェイスフル)守って噴出するのでとても有名です。おりしも、オールド・フェイスフル・ガイザーの周りに大勢の人が集まっているので、噴出時刻が近いのだろうと思って近くの人に聞いてみたところ、「知らない」との返事。アメリカ人は待つのに慣れっこなので、噴出時刻なんて気にしないようです。待っても最大92分ですから・・・。


 あらためてビジターセンターに戻り、本日のほかのガイザーの噴出予想時刻をチェックしました。
 オールド・フェイスフル 12時28分pm ±10分
 キャッスル        7時pm ±1時間
 グランド         1時30分pm ±1時間30分
 デイジー        11時45分am ± 40分
 リバーサイド      1時45分pm ± 30分
よし、今日は運がいい、最大のガイザーの「グランド・ガイザー」が見られそう、その前にデイジー・ガイザーも見られるかな?

 ちょうどその時、二人の東洋系の子供がパークレンジャーのデスクへやってきました。何かを見せながら、しばらくレンジャーと話をしていました。やがてレンジャーはマイクを手にとると、「みなさん、ここにいるXXと○○は、たくさんのことを学び、ジュニア・レンジャーになりました。お祝いしてください。」ビジターセンターにいた大勢の人の拍手の中、ジュニアレンジャーの印のワッペン(patch)が手渡されました。その様子をじっと見ているヒロキ・・・ワッペンがうらやましいに違いない・・・。「ヒロキもやってみる?」と誘ったら、「やる!」との返事。さっそく「ジュニア・レンジャー新聞」$3を購入し、パークレンジャーから説明を受けます。一応解っているらしい。でも後で新聞を見たら、えー、すごく大変! こんなのヒロキできるの? ヒロキは無事にジュニア・レンジャーになれるでしょうか?

 さて、デイジー・ガイザーの噴出に間に合うかと遊歩道(トレイル)を歩き始めたのですが、何しろ見るものが多く、おまけに生まれつき水の大好きなヒロキは何を見てもおもしろくて、ちっとも前に進めません。それに、個性的なネーミングがおもしろくて、例えばSpasmodic Gayser(長続きしない、むらのあるガイザー)とか、Spiteful Gayser(執念深いガイザー)とか、実にその様子をうまく表しているので感心してしまいます。もちろんこんな難しい英語の形容詞を我々が知っているはずはなく、看板見ながら辞書引きまくりです。トレイル歩きながら辞書を引いている人は他にいないだろうなあ・・・。

 グランド・ガイザーに到着したのは12時10分、もう周りのベンチには人がたくさん集まっています。予想噴出時刻は1時から2時の間のはずなのに、ずいぶん気が早いことだと思ったのですが、これは我々の勘違いで、本当の予想噴出時刻は1時30分±1時間30分、つまり12時から3時までの間でした。これを本当に待つの? どうしようか? などとおやつを食べながら話していると、日本語の子供の声が聞こえて「ねえ、いつまで待つの?」 日本人には本当にたくさん会いました。 


グランドガイザー

 予想より早くグランド・ガイザーが噴出したので、リバーサイド・ガイザーの噴出時刻に間に合うことになりました。今度はなかなか噴出しなくて、ずいぶん待ちました。リバーサイド・ガイザーは名前のとおり、川岸にある「コーン・ガイザー」(噴出口が堆積物で山のようになっているもの)です。噴出し始めたら今度はなかなか終わらなくて、次のデイジー・ガイザーの噴出時刻2時に遅れそうになり、あわててデイジー・ガイザーまで移動したけれど、正面に着く前に噴出が終わってしまいました。たった数時間で、噴出予想可能なガイザーを4つも見ることができて感激でした。
 名所の「モーニング・グローリー(あさがお)」という名のプールまで行ってから引き返しました。
デイジー・ガイザーのそばのトレイルに大きな動物の死骸があって、もうほとんど骨になって、一部皮が残っているだけでした。何の動物かな? と見ていると、ジュニア・レンジャーのワッペンをつけた少年がやってきて、これはバイソンである、と得意そうに説明してくれました。なるほど、頭蓋骨と角の形から、バイソンであることがわかりました。
 キャッスル・ガイザーの横も通りました。今晩7時ころ噴出予定ですが、ちょっとそれまでは待てません。残念です。

 炎天下のトレイルを4時間以上も歩いて、ハラペコでクタクタで駐車場まで戻ってきました。本日の昼食は持参です。モーテルで電気釜で御飯をたいて、持ってきているのです。冷えているけれど、そんなことは気にしない。キャンピングエリアでお湯を沸かして、インスタント味噌汁を作って、ふりかけをかけて、おいしい昼食です。


 本当は、世界最大の丸太小屋(?)の、オールド・フェイスフル・インも見学したかったのですが、とても疲れたので、また後日来ようと言うことで帰路につきました。

 マジソンで運転を交代して、私が走り始めてすぐ、道路にエルクのオスが出てきました。立派な角がついています。みんな大喜びで車を停めるので、大渋滞です。エルクは堂々と道路を横切り、森の中に入り、しばらくこちらを見ていました。
エルク(オス)

 朝見かけたバルド・イーグルは、今度は少し巣から離れたところにいたので、じっくり観察できました。この辺は14年前の大火災の焼け跡に草が生えて、餌になるネズミがたくさんいるに違いありません。

 夕食は、ウエストイエローストーンのただ一件の中華料理店。さるHPで絶賛されていたのだけれど、お味の方は今ひとつでした。帰りに、朝寄ったのとは別のグロッサリーストアに寄ったら、地ビールを特売していました。その名も「ムースのよだれ」。ためしに買ってモーテルで飲んでみたら、なんとなく名前のとおりの味でした。





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最終更新日  2004年10月01日 13時39分00秒
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