なぜ市場は思考を裏切るのか(バリュー投資に騙されるな)

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2026.06.10
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今年1月末から金価格の下落が続いている。
現時点で、率にして25%。下落期間は4.5カ月。
金が25%の下落だと、ダブルブルはその2倍の50%を大きく上回る。減価がある影響。
円建ての場合はドル円相場に影響される。
円安になればその分だけプラス方向に緩和されるが、逆に円高になればマイナス方向に毀損する。

金は2024年から2026年1月にかけて、約180%も急騰していた。
その調整が入った形。
金価格は過去も急騰後の反落、が度々ある。
大きな上昇の後には大きな下落が入りやすい。
プルマーケット中の調整、というやつだ。

例えば、過去はこんな形で調整が入っている。
※数値はざっくりで厳密ではない。

中調整
1974年 3.5年で370%上昇後 9ヵ月で25%下落
2006年 1.5年で65%上昇後 5ヵ月で25%下落
2011年 3年で190%上昇後 4ヵ月で15%下落
2013年 1年で45%上昇後 1年で30%下落
2023年 1.5年で35%上昇後 8ヵ月で20%下落

大調整
1977年 1.5年で80%上昇後 1.5年で45%下落
2008年 7年で350%上昇後 9ヵ月で35%下落
2013年 10年で650%上昇後 3年で40%下落

パッと見て分かるが、上昇期間が長く、上昇率が大きいほど、その後の下落期間が長く、下落率も大きくなっている。
特に、上昇期間が長いほど、顕著に下落期間が長くなっている。
金投資をする上で、これは極めて重要な点だと僕は考えている。


なお、今回は下になる。
2024-2026年 2年で165%上昇後 4.5ヵ月で25%下落



つまり、今回の金価格の暴落は、現時点では、過去の調整と同程度にはまだ若干届いていない、ということになる。
もう少し下落する可能性が高い、と言える。

それでは、どこまで下落する可能性が高いのか、ということが重要になる。
頭の中では大体分かっているが、今回中央値を出してみた。




今後の金利変動や実質インフレ率などの状況を加味すると、ここら辺になる可能性が高いと、何となく僕は思っている。

とすれば、まだ金価格は下げる可能性が高いことになる。
もう十分下げていて、金ETFのヤフー掲示板などは悲観論で埋め尽くされているが、まだもう一押しすることを受け入れて投資をしなければならない。

金ダブルブルが超主力の僕は、本当につらい状況だ。
これまで辛い日々が続いていたが、通貨価値の毀損や中期的な金価格の大幅上昇という軸はぶれなかった。
ただ、調整が長く、苦しい。
株式投資でTOPIXやS&Pの上昇に置いてけぼりになっている、とかそういうレベルの辛さではない。

正直、今の個別株投資はラクだと思う。
日経平均やTOPIXばかり上昇して、自分の持ち株が上昇していないことを嘆いていて、今年の相場は難しい、とか言っている投資家は、何を甘ったれたこと言ってるんだ、と思う。
外部環境の変化に伴い、個別株の業績がどのように変わるか、それが重要で、このような相場では株価変動は気にしないでいい。
業績が良いのであれば、少なくても一時的に悪化しても回復するのであれば、株価低迷していても全く問題ない。
投資歴が長い人でも置いてけぼり感を強く感じるのは、今までの相場環境が長期的に一方的な上昇相場というぬるま湯だったからだろう。
今の相場で考えるべきはAIバブルがはじけた後、どこまで巻き込まれるか、それに耐えられるかどうか、だ。

それに対して金投資は考えることが多くて、しんどい。
AIとやりとりしていてよく分かるが、重要なパラメータが極めて多く、2次的思考、3次的思考を多面的に続けなければならない。
金ETFに長期投資で価格変動気にしない、なら全く考えなくても良いのだが、僕がやっているのは金ダブルブルに中期投資なのだ。
既に高値から半値になり、いずれ反転するにしても、減価があるので元の金価格になっても金ダブルブルは大きく価格が下回る。
今回のような日々の価格変動が大きい場合は、極めて原価の影響が大きい。
それなら一旦売ってしまえばいいのだが、反転したのを確認してから買い戻すというのは僕にとってはかなり難易度が高いし、反転したと思って高値掴みをしてしまうことも多々ある。
更に、含み益が大きいので、売却時にかかる20%の税金が大きい。
どうせ持ち続けるなら、売って買い戻すという行為が株数の減少につながる。

日銀の為替介入や、政策金利上昇など、金にとって不利なイベントもある。
スタグフレーションで金が大きく上昇するといっても、スタグフレーションになるかどうか怪しいし、なったところで当然過去のスタグフレーションとは状況が違う。
ただし、中央銀行の買いは引き続き継続されているし、脱ドル化の動きはいずれ出るだろう。現在、金融工学の錬金術で一部の銘柄に集まっている資金が、そこから抜ける時が必ずある。
その未来は見えているのだが、それでも、現在は何か大きな下落があるたび、それに金価格が引きずられ、相場が反発しても金価格は余り上昇しない。

状況が悪すぎる。
これで金ダブルブルを持ち続けるのは短期的には全く合理的ではないし、中期的に見ても合理的とは言えない。
合理的でない行動をとることに対して、強い意志が必要になる。
この数ヵ月間、その強い意思をもって大半はホールドしていたが、しんどい。

今まで弱気を吐かなかったが、自分でも本当に良くやってると思う。
金はもっともっと上がると強く思ってる。















ここから補足
最後に、今回の下落相場の終わりを推測するには、今回の上昇期間2年と、上昇率165%で考えるのが一番良いかもしれない。

上昇期間で似たケースは下記。
1987調整:上昇期間2年→下落22%・4ヶ月
1976-1978小調整:上昇期間1.5年→下落20%・4ヶ月
1996-1999下落:上昇期間2年→下落39%・36ヶ月
2022-2023調整:上昇期間1.5年→下落20%・8ヶ月
2年に最も近い3事例(1987・96-99・76-78)の中央値は
下落率:22%
下落期間:4ヶ月
となる。

上昇率で似たケースは下記。
1978–1979小調整:上昇150%→下落25%・5ヶ月
2008–2011小修正:上昇190%→下落15%・4ヶ月
2013–2015調整:上昇174%→下落45%・48ヶ月
165%に最も近い3事例の中央値で見ると
下落率:25%
下落期間:5ヶ月
となる。

既に今回の上昇期間や上昇率の中央値で言うと、反転して良い水準に来ている。
ただ、下のケースを忘れてはいけない。

1996-1999下落:上昇期間2年→下落39%・36ヶ月
2013–2015調整:上昇174%→下落45%・48ヶ月

この時と今は状況が違い過ぎるが、それを言い始めると、過去のどの調整も今回のケースとは大きく違う。
自分に都合の良いデータを集めるようになると、正しい投資判断はできなくなる。
客観的に判断し続けるしかない。


結局は裁定取引でしかない。





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Last updated  2026.06.10 15:23:43
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