【粗筋】
金太郎飴屋が「♪飴の中から金太さんが飛んで出たよ」と歌って売っていると、通り掛かった酔っぱらいが、
「俺は金太という名だが、いつ俺が飴の中から飛んで出たんだ。『酒の中』からと歌え」
とからんで来る。困っているところへ兄貴分が通り掛かり、金太を家まで連れ帰った。女房に向かってあんまり飲ませるなと言うと、
「この人は勝手に飲むんでしょうがないんです。兄さんみたいに飲まない人がうらやましい」
と言う。これを聞いた金太が、さては兄貴と間男をしているなと言い出し、とうとう兄貴が怒って金太を投げ飛ばした。金太は長屋の薄い壁を破って隣の婆さんの家に転がり出た。婆さんがびっくりして、
「壁の中から金太さんが飛んで出たよ」
【成立】
【蘊蓄】
源頼光の四天王の一人、坂田金時の幼名が金太郎。足柄山で山姥に育てられたという伝説がある。浮世絵でも他の人より一回り大きく描かれている。熊と互角に戦うくらいだもんね。鬼退治って、他の人は鬼と戦うが、彼だけは互角の戦いだったのだろうか。
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