【粗筋】
浜町の踊りの師匠が、山の手のおさらいに出た帰り、代官町に通り掛かると、人通りもなく寂しいので、狐にでも化かされないかと不安になる。そこへ、後ろから二人連れの若い男が来たので、物陰に隠れていると、この二人も狐に怯えている様子。そこで、師匠はこの二人に声を掛け、
「自分は王子の稲荷の使いだが、犬に吠えられて困るので送ってほしい」
と言い、道連れにして、寂しい場所を無事に通過することが出来た。師匠は木の葉を二人に渡し、
「これは今日のお礼です。あなたがたには木の葉に見えるでしょうが、他の人間には小判に見えます」
とだました。
さあ、喜んだ二人が吉原へ遊びに行って、いざ勘定という時にこの木の葉を出した。
「これは木の葉じゃありませんか。あなたがたにはいったい何に見えるんですか」
「ううん、俺たちが見てもやはり木の葉だ」
【成立】
聞いたことはない。演り手がいないかも。
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