【粗筋】
髪結いに集まった若い衆が好きな物を話し合っていると、「本堂建立」と幟を立てた托鉢の坊主が通り掛かる。呼び込んで話を聞くと……陰間茶屋に勤めて男の坊主に見受けされ、駒込の吉祥寺に預けられた。そこで八百屋お七に惚れられ、お七が自分に会いたいばかりに放火して死刑になる……などなど、どこかで聞いた話をつないで、自分のことのように話す。
「坊さん、あんたの話は一つも本当のことはないね」
「今言ったことは嘘だが、この旗を持って表に出れば絶対嘘はつかない」
「どうして」
「本堂(本当)建立に歩きます」
【成立】
桂文治(8)がよく演ったという。

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