【粗筋】
芝居の舞台では「本能寺」を上演中。武智光秀(明智光秀)が小田春長(
織田信長)に挨拶に来て、逆鱗に触れ、森蘭丸が春長の鉄扇で光秀の頭を叩く。もう済んだかと顔を上げた所をピシッと打たれ、ついに怒り心頭、小柄を抜いて投げると、上手にある「忠孝」と書かれた額に打ち込む。途端に聞こえる早鉦と太鼓。蘭丸が物見に出ようとすると、光秀が、「物見に及ばん、謀反でござる」「謀反、その統領は誰、何びとなるぞ」「誰でもない。この武智十兵衛光秀なるわ」光秀着物をぶっ裂き、ザンバラ髪になる。(ここで扇子を広げて水平に回転させ)舞台が回ると、手負いの蘭丸が登場……
見物していた田舎の婆さん、孫への土産にイナゴを紙袋に入れて持って来た。芝居に夢中になるうちに、袋の口が緩んでイナゴが飛び出す。舞台の上では立ち回りだが、「イナゴがいてる……どないなっとるねん。イナゴだらけやで。なんでこんなにイナゴが出たんや」
「おおかた、前の客が青田らしいわ」
【成立】
上方噺。前半は鳴り物入りで台詞と仕草で舞台を再現したもの。桂米朝、など数人を聞いた。

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