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先ほど家が揺れました。
かなり長い間グーラ、グ~ラと揺れていた。
子供の頃の絵物語のように家が動いて何処かへ行く
のかなあなどと考えたり、物凄い巨大地震でも来るのかと
思ったりしていました。
おっさんになった今でもまわりにいるのはほとんど女性ですが
中学生の頃もそんな感じだったようです。
上級生の女生徒、特に二人の人にかわいがられました。
1人は富裕な大地主の娘さんでもう1人は母子家庭の家の
1人娘で負けん気で勝気な女性でした。
もう、二人ともこの世の人ではありませんし、当時を知る人も
いないでしょうから書くつもりになりました。
地主の大事な娘さんは色白で面長の人形のような人でした。
昔の絵本に出てくるような温和で静かな性格でした。
もう1人の方は浅黒い肌で丸顔で男顔負けのきかない性格でした。
先のほうの人の名前は百合子、後のほうが高子といいました。
今、思うと二人でわたしを取り合っていたのでしょう。
休み時間、昼食の時間、放課後といつも影のように傍にいましたから。
わたしには姉や兄がいなかったので嬉しかった。
二人とも喧嘩をするようなことはなくどちらかともなく微妙な時間差で
接していました。
わたしはその頃1番早熟だと自負していましたが、まったくの勘違いで
小説や絵本や映画のヒロインに恋をしていただけで、現実的な恋愛には
多分1番おくてだったように思う。
だから、放課後川原の土手で二人の膝に頭を乗せていても平気で眠っていた。
卒業式の日に初めて抱きすくめられたけれどくすぐったくて笑っていた。
二人とも涙で顔をビショビショにしてたけど最後には3人で泣き笑いでした。
わたしもつられて泣いちゃったのが恥しくて二人のおさない胸に顔を
埋めた。
彼女達が去った学校で裏番長となり学校を仕切っていました。
父の暴力で自分もまた暴力的な性格になっていました。
教師から教わることは何もなかったから、遅刻や早退も常習的に
なっていました。
父の友人でおじさんと呼んでいたのが今で言うヤクザの人でした。
わたしが世界で一番の美男子だと思った人でした。
そんなことを知ってか知らないでか、学校の教師達はわたしに対して
誰も忠告する人がいませんでしたが、ただ1人英語の担任だけが
厳しく諭してくれました。
恩師と思うなつかしい人物でした。