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2008年12月21日
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カテゴリ: カテゴリ未分類

今日のように快晴の暖かい陽光が溢れた日じゃないと

とても書けない事なので。

百合ねえも高ねえも20才でこの世を去りましたわけで。

百合子姉さんは服毒して亡くなり高子姉さんは事故死でした。

あの頃のことはまるで嵐のような日々で記憶が欠落してることが多い。

あのやさしすぎるほどやさしかった百合子姉さんは、落葉を掃いたあと

燃やそうとしたそうですが、穏やかで風もない日だったのに狂風がさっと

吹いて隣家を消失してしまったのです。

周りから責められて、思い詰めた上での覚悟の死だったと思います。

わたしと会ったのはその火事があってから数えるほどでしたが

百合子姉さんはすべてを教え、見せてくれた。

わたしの心に移り住むかのように。

このことは高子姉さんもまったく同じでした。

「わたしたちって双子だったのかも」

とよく言って笑っていたものです。

高子姉さんの母が急死したのは十八歳の頃だったと思う。

わたしが高校1年だったから。

百合子姉さんが亡くなった知らせがあって数日後バイクに乗って

高子姉さんが現れました。

空元気だとすぐにわかる異常な明るさで

「海に行こうか」

と言うので二人で近くの海に行きました。

防風林の松林の中でクルクルと着ていたものを脱ぎ捨てました。

寒いのにと思ってビックリしてると

「さあ、男の子だよ、脱ぎなさい」

って命令するので仕方なく裸になりました。

「大昔、神さまはこうして結ばれたのよ」

って1度冷たい海に入ってから松林の上に敷いた毛布の上で

結ばれたように記憶しています。

「百合子さんともこうしたのでしょ?」

「うん」

「そう、好かったあ、それ聞いて安心したわ」

そう言ってる高子姉さんが涙を流してるのを見てわたしも

泣きながら嫌な予感を振り払うように

「高子姉さんは死んじゃ嫌だよ!」

ってむしゃぶりつきました。

「馬鹿ねえ、わたしがそんなことすると思って」

と言いましたがわたしを覗き込んでる眼はその言葉を

否定してると思った。

1人で生きてゆくには耐えられない事情があったと後から知った。

当時、新国道を造成していましたが、その砂利道で高子姉さんは

猛スピードで突っ走ったらしい。

顔がなかったそうです。

百合子姉さんの所へ行ったんだと思いました。

確かにあの二人の異常な死でわたしは変わってしまったようです。

二人は今でも心の中で笑顔を浮かべていて、時には叱り、時には

慰めてくれています。

でも、わたしの青春時代は冬の湖に佇んでいるような暗いものでした。

今は、もうおっさん万歳で、こけてばかりいますが、そんな過去があったのも

事実です。






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最終更新日  2008年12月21日 11時30分55秒 コメント(4) | コメントを書く


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