音楽三昧+α

音楽三昧+α

2019.04.05
XML
カテゴリ: 器楽曲



 アルベール・ルーセル(もしくはルセール、Albert Charles Paul Marie Roussel, 1869年4月5日トゥールコワン Tourcoing - 1937年8月23日ルーアン)はフランスの作曲家。印象主義から新古典主義に進んだ。
 ​​ https://ja.wikipedia.org/wiki/アルベール・ルーセル

ルーセル/ピアノ作品集第2集 交響的前奏曲「復活・時は過ぎてゆく他
 ​ https://www.amazon.co.jp/dp/B01BFBDPYA
 ​ https://ml.naxos.jp/album/8.573171
 印象主義を経て新古典主義へと進んだフランスの重要な作曲家ルーセル(1869-1937)。もっぱら重厚な管弦楽作品集で知られていますが、彼のピアノ曲は独特な雰囲気と形容しがたい魅力に満ちたものなのです。この第2集に収録されている作品もなかなか面白いものばかり。トルストイの同名の作品から着想を得た前奏曲「復活」は、まるで主人公の心の中の苦しみをそのまま描写したかのような深い音楽で、曲の最後になってようやく少しだけ光が差すような希望を見出すことができるというものです。「野趣」はルーセルの自然への愛が反映された曲。きまぐれでしなやかな表情を持っています。「組曲」はバロック風な構成を持っていますが、こちらもやはり曲自体は晦渋。嵐で命を落とした船員の死を悼んで書かれた「前奏曲」の暗さ、もやもやした「シシリエンヌ」、少しだけ軽快な「ブーレ」と「ロンド」と、なかなか食えない作品です。学生時代の未発表作品「フーガ」と同じく若い頃の作品「時は過ぎてゆく」は幾分洗練された作品といえそうです。

 交響的前奏曲「復活」Op.4(作曲者自身によるピアノ編曲版)(1903)
  録音:2014年1月26日 イヴリー=シュル=セーヌ ピエール・マルボス,スタジオ4'33"
 野趣 Op.5(1904.1906)<第1番:水辺の踊り/第2番:森を行く感傷的な散歩/第3番:祭りからの帰り>
  録音:2014年9月15-16日.10月13日 イヴリー=シュル=セーヌ ピエール・マルボス,スタジオ4'33"
 組曲 嬰へ短調 Op.14(1910)<前奏曲/シシリエンヌ/ブーレ/ロンド>
  録音:2014年10月13日 イヴリー=シュル=セーヌ ピエール・マルボス,スタジオ4'33"
 ピアノのためのフーガ(1898)
  録音:2006年4月 パリ 聖マルセル寺院
 時は過ぎてゆく Op.1(1898)<荘重に-軽やかな/嬉しげな/悲歌的な/田園の>
  録音:2014年9月15-16日.10月13日 イヴリー=シュル=セーヌ ピエール・マルボス,スタジオ4'33"



クラシックランキング






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2019.04.05 15:39:43
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Freepage List

Favorite Blog

まだ登録されていません

Profile

metyh2008

metyh2008

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: