音楽三昧+α

音楽三昧+α

2020.07.23
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カテゴリ: ブラジル



 日本のボサ・ノヴァの歌姫の新作は、彼女とトロンボニスト村田陽一、ギタリストのトニーニョ・オルタとの共同制作。NY敏腕どころを起用しての現地録音、ジャジーな香りも漂う。カヴァーも多彩。と、これまでとは異なるアプローチだが、彼女の柔らかな魅力はそのまま。トニーニョ・オルタとの絡みが素敵。

 東芝EMI移籍第1弾『エッセンシア』がリリースされた。小野リサには珍しい、ニューヨーク録音。プロデューサーに、リサとトロンボーンの村田陽一、コ・プロデューサーにニューヨーク在住のミネイロ、トニー二ョ・オルタ。そしてエディ・ゴメス、ランデイ・ブレツカー、ギル・ゴールドスタイン、マーク・イーガン、ダニー・ゴッドリーブといった現地で活躍するジャズ・ミュージシャンの顔ぶれも異色だ。確かにボサノヴァという音楽の戸籍は、ブラジル音楽とジャズの幸せな結婚の下にあるのだから、ニューヨークでジャズ・ミュージシャンとレコーデイングすることに納得こそすれ、何の不思議もない。しかしながら『エッセンシア』への期待感は音楽という生き物の、小野リサの音楽の、成長する姿を見守る上で緊張感を伴う。それは、このアルバムの要素の多さに起因するのかもしれない。トム・ジョビンの曲がある。ミルトン・ナシメントの曲がある。レノン&マッカートニーの「アクロス・ザ・ユニヴァース(Across the Universe)」、あのチャツプリンの作曲した「スマイル(Smile)」、そしてリサ作曲、宮沢和史作詞の「シ・ア・ワ・セ」。シングル・カットには「ムーン・リバー」が含まれている。だが、この曲の多様さが9枚目のアルバム『エツセンシア』の”本質”なのだ。(杉本進)

 近頃J‐WAVEなんかでよく聴く日本語のあの曲、小野リサだったんですか(「シ・ア・ワ・セ」)。今まで日本語で歌わなかった理由は色々あるだろうけど、「シ・ア・ワ・セ」はかなりいい。個人的に熱唱派が好みで、実はサラリとしたのは聴き流してしまうことが多かったけど、すごくすんなり言葉が頭に入って来る。「そりゃ、お前がポルトガル語わかんないだけだろ」ってだけの問題じゃないと思うんですよ、これは。だって、日本人が日本語で発音もよく歌っているのに、意味が頭に入ってこない歌い方ってあるでしょ。Beatlesから宮沢和史まで、イ・パクサばりに名曲を揃えたものも堂々としていい。そして豪華なバックの面子。卜ロンボーンの和声+ギターのアルペジオのバックとか、アイデアは凝っていながら全体的にシンプル、それぞれの技術を見せつけるようなド派手なことしないのが、卜二一ニョの腕前でしょうか。電気処理していないランディのフリューゲルには、驚きと感動。(田中カサ)

 レッド・ブラウス(Red Blouse)
 エッセンシア(Essencia)
 ベイジョ・パルチード(Beijo Partido)

 トラヴェシア(Travessia)
 アンジェラを待ちながら
 ノンストップ・トゥ・ブラジル(Non-Stop to Brazil)
 スマイル(Smile)
 ミ・レーヴァ(Me Leva)
 タイランドの夕暮れ
 ミ・ニーナ(Me Nina)
 シ・ア・ワ・セ

  小野リサ(歌、アコースティック・ギター)、村田陽一(トロンボーン、アレンジ)
  トニーニョ・オルタ(アコースティック・ギター、歌、アレンジ)


 録音:1997年5〜6月、ニューヨーク
 S!(東芝EMI) TOCT-9999
 発売年月日:1997年11月19日
 購入年月日:1997年11月18日(サウンドハンター各務原店)


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Last updated  2020.07.23 11:14:59
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