音楽三昧+α

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2023.06.07
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カテゴリ: ブラジル


ブラジルのメディアによると、世界的ヒット曲「イパネマの娘」の歌手として知られるアストラッド・ジルベルトさんが5日、米東部フィラデルフィアの自宅で死去した。83歳。死因は明らかになっていない。1940年3月、ブラジル北東部サルバドルでドイツ人の父とブラジル人の母の間に生まれた。リオデジャネイロに移り、59年にボサノバ歌手でギタリストの故ジョアン・ジルベルトさんと結婚、米国に渡った。ジョアンさんと米サックス奏者の故スタン・ゲッツさんが共演した64年のアルバムに参加し、英語で歌った「イパネマの娘」が大ヒット。独特の柔らかな歌い方で人気を博した。ジョアンさんと離婚後も、ソロや息子たちとの共演で多くのアルバムを発表。日本を含め世界中でツアーを行い「ボサノバの女王」として知られた。2002年に国際ラテン音楽の殿堂入り。08年にラテン・グラミー賞運営団体から生涯功労賞を授与された。(共同)



50年前からレコード・FM番組・CD・MDで昼となく夜となく聴いていました
83歳は私より12歳上のお姉さん
ご冥福をお祈りします

イパネマの娘~ベスト・オブ・アストラッド・ジルベルト
 “ボサ・ノヴァの女王”アストラッド・ジルベルト。スタン・ゲッツのテナーに乗って歌うアストラッドの気だるい唱法の「イパネマの娘」の大ヒットによって、ボサ・ノヴァのスタイルは決まりました。未だに彼女の歌は、忙しくて乾いた都会人の心を癒してくれます。
 アストラッド・ジルベルトの魅惑的な歌声で聴くボサ・ノヴアの決定版!
 アストラッド・ジルベルトのヴォーカルを聴いたことのないひとに、こういうものだと説明するのは、ちよっと難しい。まず彼女の声だが、と言ったとたんにつまずく。そうだなあ、キュート、可愛らしい・・・だけでは足りないな。育ちの良さがわかる少女のような声、と言おうか。そんな声で、そっと耳にささやくように歌うんだが、実に快くて、セクシーでさえある。かと思うと、ひとりごとのように、あるいは「この歌と私は関係ありません」みたいに突き放した感じで歌う。それがまた面白い。こんな具合でボサ・ノヴァを歌うアストラッド。うまいとか、達者とかは言えないけれど、他の歌手にはない彼女だけの素敵な魅力が私たちを嬉しがらせる。アストラッドとテナー・サックスの大物スタン・ゲッツの共演盤「イパネマの娘」がアメリカでヒット、200万枚のベストセラーを記録したのは1964年のこと。ブラジルの作曲家アントニオ・カルロス・ジョビン、ギター奏者・歌手ジョアン・ジルベルト、詩人ヴィニシウス・ジ・モライスらが創始したボサ・ノヴァは、このヒットによって世界的なポピュラー音楽になった。これはもう、歴史的な傑作レコードにちがいない。このレコードの録音は前年、63年の3月にニューヨークで行われた。ゲッツとジョアンのアルバムのためのセッションで、ジョビンもビアニストとして参加したが、アストラッドは夫ジョアンに付いて来ただけ。当時の彼女、歌うことは大好きだがプロの歌手ではなかった。ところが、プロデューサーのクリード・テイラーが、ジョアンのポルトガル語の歌唱のほかに英語の歌唱もほしいと考え、ゲッツ夫人のモニカの提案らしいが、英語で歌えるアストラッドを起用した。そこで彼女は「イパネマの娘」「コルコヴァード」の2曲を歌う。テイラーは64年にジョアンの歌唱をカットしたシングル盤を発売。これが大ヒット、64年度グラミー賞のレコード・オブ・ザ・イヤー賞を授けられたのだからご立派。歌手になる気は無かったというアストラッドだが、これで歌手になってジョアンと離婚。ゲッツのグループとクラブや映画『クレイジー・ジャンボリー』などに出演したあと独立。65年にアルバム『いそしぎ』などがヒット。68年には日本公演を行った。アストラッドは1940年3月、ブラジル音楽の宝庫といわれるバイーア州のサルヴァドール生まれ。2歳のとき一家はリオデジャネイロに移住。ドイツ生まれの父は言語学者で大学教授、という知的な家庭に育った。彼女がボサ・ノヴァの魅力、コントロールしたクールな魅力をよく表現しているのは、そういう育ちのあらわれかもしれない。このCDは1960年代の録音から例の「イパネマの娘」をはじめとして、ボサ・ノヴァの名曲、ボサ・ノヴァ編曲のスタンダードとヒット・ポップスをセレクトしたもので、“ボサ・ノヴァの女王"と称された頃のアストラッドのチャーミングな快唱を十分に楽しめる。「サマー・サンバ」はこれをヒットさせたオルガン奏者ワンデルレイとの共演。「春の如く」はニューヨークのクラブにおけるゲッツとのライヴ、という興味深い聴きものだ。(青木啓)
 イパネマの娘

 過ぎし日の恋
 瞑想
 春の如く(ライヴ)
 モロ
 サマー・サンバ
 コルコヴァード
 ディンディ
 アルアンダ
 お馬鹿さん
 いそしぎ
 黒いオルフェ(カーニヴァルの朝)

 フー・キャン・アイ・ターン・トゥー?
 デイ・バイ・デイ
 あなたと一緒に
 ウィンディ
 イン・マイ・ライフ

  アストラッド・ジルベルト
 解説:中原仁
 VERVE(ユニバーサル・ミュージック) FPCP-41101
 購入年月日:2002年6月7日(CDクラブ)


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Last updated  2023.06.07 05:41:18
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