
1993年春から夏にかけての間に行なわれた全米ツアーのうちニューヨーク、ボストン、オークランドと3都市の会場で収録されたセレクテッド・ライヴ作。1984年「ワン・サマー・ナイト」に続く3枚目のライヴ録音。全編に渡っていつもながらの超絶ギターが展開されるわけだが、フラメンコに縁の薄い人でも気構えることなくそれなりに楽しめるところがよい。
フラメンコにギター以外の楽器は似合わない。ほかの楽器を拒否し続けてきたフラメンコの歴史が、それを物語っている。しかしパコはそれを根底から変えた。80年にスタートしたセクステットは同じメンパーで既に13年。この間にメンバー全員が”パコ色”に染め上げられ、フラメンコのコンポ・スタイルは彼によって完壁に確立された。本アルバムは84年『ワン・サマー・ナイト』に続く3枚目のライヴ録音。嬉しいことに、全8曲のなかで、第1、2、5、6曲の4曲が純粋なスタイルのギタニ・ソロでぁる。主に近作『シロコ』『シルヤブ』のスタイルであるが、昔のファルセータ(ヴァリエーション)も登場し、ぐっとフラメンコ。アンサンブルではやはり3曲目のブレリアが圧巻で、そのアイレがタップリ。87年の『シロコ』で全く新しい和声世界に突入したパコであるが、衰えを知らないエネルギーとその革新性をよそに、否応なく円熟して行くギター・テクニックが逆に対照的だ。(加部洋)
可愛いクーロ(ロンディーニャ)(Mi Niño Curro)(Rondeña)
ラ・バローサ(アレグリヤ)(La Barrosa)(Alegría)
パコ・デ・ルシア(ギター)
セビージャのアルカーサル(ブレリヤ)(Alcázar de Sevilla)(Bulería)
ペローチェ(タングイロス)(Peroche)(Tanguillos)
パコ・デ・ルシア、ラモン・デ・アルヘシーラス(ギター)
ペペ・デ・ルシア(歌)、カルロス・ベナベント(ベース、マンドリン)
ホルヘ・バルド(サックス、フルート)、ルベン、ダンタス(パーカッション)
マノロ・ソレール(パーカッション、サパテアード)
サバスおじさん(タランタ)(Tío Sabas)(Taranta)
ソニケテ(ブレリヤ)(Soniquete)(Bulería)
パコ・デ・ルシア(ギター)
シルヤブ(Zyryab)
ブアナ・ブアナ・キンコン(ルンバ)(Buana Buana King Kong)(Rumba)
パコ・デ・ルシア、ラモン・デ・アルヘシーラス(ギター)
ペペ・デ・ルシア(歌)、カルロス・ベナベント(ベース、マンドリン)
ホルヘ・バルド(サックス、フルート)、ルベン、ダンタス(パーカッション)
マノロ・ソレール(パーカッション、サパテアード)
PHILIPS(日本フォノグラム) PHCA-150
解説:竹村淳
発売年月日:1994年4月24日
:1994 年 4 月 28 日 ( サウンドハンター各務原店 )
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