音楽三昧+α

音楽三昧+α

2026.10.01
XML
テーマ: ジャズ(219)
カテゴリ: ラテン
​





​

 ローラ・フィジィ(Laura Fygi、1955年8月27日 - )は、アムステルダム生まれのオランダの女性シンガー。本作は彼女の通算6枚目のスタジオ・アルバムであり、彼女の妖艶で表現力豊かなヴォーカルでラテンの名曲・ボレロ・スタンダードをスタイリッシュなジャズ/スムースジャズへと昇華させています。

[収録曲]

1. Como Fué (コモ・フェ/いかにして)

 キューバの音楽家エルネスト・ドゥアルテ・ブリートが作詞作曲した美しいボレロ。アルバムのオープニングを飾ることも多い楽曲で、「どのようにしてあなたに恋に落ちたのか分からない」というロマンティックな世界観を、彼女のスウィートなヴォーイスが優しく包み込みます。

2. Perfidia (ペルフィディア)

 1939年にメキシコのアルベルト・ドミンゲスが発表した、ラテン・スタンダードの代名詞的な名曲です。「裏切り」を意味する切ない歌詞ながら、軽快で心地よいパーカッションとギターが印象的なナンバー。ドライブやリラックスタイムのBGMにも最適な、風通しの良いアレンジです。

3. Quizas, Quizas, Quizas (キサス・キサス・キサス)

 「たぶん、たぶん、たぶん」という意味を持つ、キューバ発祥の世界的な名曲。優柔不断な恋人へのもどかしさを歌うキャッチーなメロディですが、ローラはあえて抑制の効いた、大人の色気漂うボサノヴァ・ジャズ風に仕上げています。

4. Noche De Ronda (ノーチェ・デ・ロンダ/ロンダの夜)

 アグスティン・ララ作曲(マリア・テレサ・ララ(アグスティン・ララの妹)の説もある)の「夜の巡回(夜の街)」という哀愁漂うボレロ。切ない夜の孤独と恋しさを、ジャジーなピアノとストリングスをバックにじっくりと聴かせます。

5. Piel Canela (ピエル・カネーラ)

 プエルトリコのシンガーソングライター、ボビー・カポーが1952年に発表した、非常に陽気でリズミカルな楽曲です。「小麦色の肌」を意味する。アコースティック・ギターの小気味よいカッティングに乗せて、彼女が軽やかにステップを踏むようにスウィングしながら歌っています。

6. La Puerta (ラ・プエルタ/扉)

 メキシコの作曲家ルイス・デメトリオが1958年に作った哀愁漂うボレロです。ルイス・ミゲルらのカバーでも知られます。二人が別れた瞬間に閉まった「扉」をテーマにしています。「あの扉は、私たちの愛の終わりを目撃した」というドラマチックな歌詞を、ローラはささやくようなボーカルで優しく包み込むように歌っています。

7. Abrázame (アブラサメ/抱きしめて)

 スペインの世界的歌手フリオ・イグレシアスの大ヒット曲(邦題「抱きしめて」)。「私を抱きしめて、もしあなたがいなくなったら私は迷子になってしまう」という情熱的で甘美なバラードです。

8. Dímelo (ディメロ / 打ち明けて)

 アルバムの中で最も長い4分を超えるトラックで、しっとりとしたスローテンポのボレロ・ジャズとして演奏されています。「私に言って(Dímelo)」と、恋人に愛の言葉や本心を求める、非常に親密でパーソナルな空気感を持った楽曲です。間奏の楽器アンサンブルとローラの声の掛け合いが楽しめます。

9. La Mentira (ラ・メンティラ / 嘘)

メキシコの作曲家アルバロ・カリリョが1965年に作った名曲で、別名「Se Te Olvida(君は忘れる)」としても知られています。「もし僕たちの愛が嘘(Mentira)だったとしても、それを認めないでくれ。僕はその嘘を信じていたいから」という、非常に切なくビターな大人の恋愛心理を描いた曲です。

10. Solamente Una Vez (ソラメンテ・ウナ・ベス/ただ一度だけ)

 メキシコの最高峰の作曲家アグスティン・ララが手掛けた、「ただ一度だけ」という邦題で有名な美しいボレロ。アルバムにはスペイン語版(M-6)と英語版(M-15)の2パターンが収録されており、言語による響きや雰囲気の違いを贅沢に聴き比べられます。

11. Historia De Un Amor (ヒストリア・デ・ウン・アモール / ある恋の物語)

 日本でも多くの歌手にカヴァーされてきた、失恋の悲哀を描いた世界的なボレロ。ドラマティックな原曲のメロディを、ジャズの薫り高いピアノとアコースティックな編成でしっとりと聴かせます。

12. Amor (アモール)

 メキシコの作曲家ガブリエル・ルイスが1943年に発表。翌年に英語の歌詞がつけられ、アメリカのチャートでも1位を獲得した世界的スタンダードです。ストレートに「愛(Amor)」を讃える楽曲で、それまでモノクロだった世界が、恋に落ちた瞬間に色彩豊かに変わっていく喜びを、軽やかなラテン・スウィングのリズムに乗せて歌っています。

ボーナストラック

13. Cuando Vuelva A Tu Lado (クアンド・ブエルバ・ア・トゥ・ラド / あなたの側に戻る時)

 メキシコの女性作曲家マリア・グレベールが1934年に発表したボレロです。「私が君の元に戻るとき、もう二度と離さない」という再会を誓う熱いラブソング。哀愁を帯びた独特のコード進行が、ローラの持つジャズ・シンガーとしてのスモーキーな声質に完璧にマッチしています。

14. Bésame Mucho (べサメ・ムーチョ)

 メキシコのコンスエロ・ベラスケスが弱冠15歳〜19歳頃に作ったとされる、ラテン音楽史上最も有名な一曲。多くの歌手が情熱的に歌い上げる中、彼女はささやくようなハスキーボイスでけだるく、ロマンティックに表現しています。

15. You Belong To My Heart (Solamente Una Vez) (ユー・ビロング・トゥ・マイ・ハート)

 10曲目「Solamente Una Vez」の英語バージョンです。ビング・クロスビーやレイ・チャールズなどもカバーしました。「あなたは私の心のもの」という英語詞になり、スペイン語とはまた一味違う、アメリカン・ジャズ・スタンダードのような洗練された響きを楽しめます。

16. Amor (English Version) (アモール・英語バージョン)

 12曲目「Amor」の英語バージョンです。英語になることでローラの代名詞である「ジュリー・ロンドン」や「ペギー・リー」を彷彿とさせる、王道のスモーキーなジャズ・ボーカルとしての魅力が前面に出ています。

17. What A Difference A Day Makes (Cuando Vuelva A Tu Lado) (縁は異なもの)

 13曲目「Cuando Vuelva A Tu Lado」の英語バージョンです。1959年にダイナ・ワシントンがグラミー賞を受賞したことでジャズ界に定着しました。「たった一日で、人生がこんなにも変わるなんて」というロマンチックな歌詞です。ローラのヴァージョンは極上の気品と温かみがあり、アルバムの締めくくりにふさわしい余韻を残してくれます。

発売年月日: 2000年3月29日

(ユニバーサルミュージック)  PHCW-1076






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2026.10.01 16:47:51コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Calendar

Freepage List

Favorite Blog

まだ登録されていません

Profile

metyh2008

metyh2008

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: