三日月の夜にはミルクティーを

三日月の夜にはミルクティーを

2009.07.06
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カテゴリ: 女子大生って…
とある女子大生のお話。

退屈な講義の時間。
何気なく講義室にいる方々を眺めていたお方。

左前方に座っている方に目をやると。
何やらしきりにお書きになっていらっしゃる。

そんなに書くことあるのかしら…と思いながら、ボーッと見ておりました。

しばらく経って、また同じ講義の時間。
前回と同じく、途中で退屈になって、左前方を見ていると。

「ん?…」


前回と同じように、しきりにペンを動かしていらっしゃる。

でも…何かおかしいのですわよね。

前回と同じようで、何かが違う。

不思議に思って、じっと見ておりましたら…。

「あっ…反対。」

そうなのです。
前回は確かに右手にペンが握られておりました。

でも今回は…。

「左手?」

どうして…なのかしら。
もしかしたら彼女は双子で、今日は違う方が出席してる…とか。


有り得ないミステリーに、わくわくしていると。

ペンを持っていた彼女。
左手に持っていたペンを、いきなり右手に持ち替えられた。

「ええーっ。」

見間違いでなければ…。


「物凄く器用な人だわ。」

驚いたそのお方。
彼女から目を放すことができませんでした。

講義が終わるのを待って、彼女に聞きましたらば。

「ああ、両手で書けるように練習したのよ。」
「ほう…何故?」

どんなミステリアスな理由があるのかしらと、期待に胸を膨らませ。
返ってきたお答えは。

「疲れたときに便利だから。」

ふ…ふーん。

なんだか期待外れなお答えに、ちょっとがっかりしてしまったお方なのでした。





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Last updated  2009.07.06 16:44:11
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